毎日新聞 2025/6/16 05:00(最終更新 6/16 05:00) 1026文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷つくだ煮の調味液をタレに転用したみたらし団子=お亀堂提供写真一覧 16日は、和菓子を食べて無病息災などを願う「和菓子の日」。原材料の高騰や不作に悩む店も多いが、素材を見直すなど新風を吹き込んで、次世代の和菓子作りに取り組む店もある。 愛知県豊橋市の和菓子店「お亀堂」は、規格外で市場に出せない地元の農産物などを使った和菓子作りに取り組んでいる。Advertisement 最近は農産物以外のものも活用しており、豊橋市内のつくだ煮店で製造時に残った調味液を引き取って、みたらし団子のタレに転用。客からは「ほんのり昆布の風味がしておいしい」と好評という。同社の森貴比古社長は「今まで廃棄されてきたものを活用し、和菓子の新しいおいしさを発見できた」と話す。 和菓子の材料に欠かせない小豆だが、天候不順などで国産小豆の生産量は減少傾向にある。そこで茨城県鹿嶋市の和菓子店「丸三老舗」は、安定した供給が見込める大豆を原料にした「千年羊羹(ようかん)」を商品化。今年2月から店頭で販売している。小豆に比べ、大豆はたんぱく質や脂質が多く、深みのある味わいが特徴だ。塩気との相性が良いことから、隠し味にしょうゆを加えた。「甘さは控えめで、コクのある羊羹に仕上がった」(同店)という。甲子軒の人気商品「パイン大福」(右)=同店提供写真一覧 創業100年の三重県松阪市の和菓子店「甲子軒」では、先代の孫、星野美沙希さん(28)が2022年に3代目を継いだ。店を切り盛りしてきた祖父が体調不良となる中、「地元に根付いた味を絶やさないでほしい」という客の声に背中を押された。 後継者不足や原材料価格の高騰によって、倒産や廃業に追い込まれる和菓子店も少なくない。帝国データバンクによると、どら焼きや羊羹など生菓子を製造する企業の倒産は、24年は13件、25年は5月までに既に7件発生し、年間で20件程度に上る見込み。 甲子軒に代々受け継がれてきたレシピは、重さの単位が「もんめ」など昔の表記が多く、職人かたぎの祖父から仕事をなかなか教えてもらえなかった。星野さんは多くの苦労を味わったが、人気商品「パイン大福」などの味を継承。パティシエの経験があり、ケーキや焼き菓子の新商品を自ら作って交流サイト(SNS)で店をPR。地元以外の客を増やすことに成功した。 新築した現在の店舗は、白を基調にしたモダンな建物。旧店舗で使っていた年代物のテーブルやイスも置き、老舗の風情も残る。星野さんは「祖父が大切に守ってきた味を変えることなく受け継ぎ、これからの時代も愛されるように、心を込めて作り続けていきたい」と話している。【嶋田夕子】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>