キリンビール出身の「営業部長」 市の魅力PRに力 大阪・河内長野

Wait 5 sec.

毎日新聞 2025/6/13 06:15(最終更新 6/13 06:15) 1216文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷営業部長に就任した寺島大智さん(右)に、西野修平市長も期待を寄せる=大阪府河内長野市で2025年4月24日午前11時50分、塩路佳子撮影 大阪府河内長野市に4月、営業部が新設され、34歳の民間出身者が「営業部長」に就任した。役所には通常ない営業部は、2024年8月に就任した新市長の肝いり施策だ。人口減少が進む同市で「稼ぐ力」を強化したいという市長の狙いを受け、若き部長は町の売り込み戦略に力を入れる。 就任したのはキリンビール出身の寺島大智さんで、家庭用ビールサーバー事業の立ち上げなどに携わっていた。市の魅力について「大阪市内からのアクセスがよく、自然も豊か」と語り、市のプロモーションやふるさと納税の返礼品開拓、市の資産活用などに取り組んでいる。Advertisement笑顔で打ち合わせをする営業部長の寺島大智さん(左)=大阪府河内長野市で2025年4月24日午後0時31分、塩路佳子撮影 市は25年度のふるさと納税の目標寄付額を前年度実績(6億1325万円)を上回る10億円に設定した。寺島さんは市外から訪れるきっかけになるよう、体験型の返礼品を模索する。 埼玉県出身で、「河内長野市が大阪にあることも知らなかった」と話す寺島さんだが、求人サイトで公募の記事を見た時に「これだ」と直感したという。 市は2000年のピーク時に12万人以上いた人口が10万人を割り込み、民間有識者組織「人口戦略会議」から「消滅可能性自治体」にリストアップされていた。昨年就任した西野修平市長(52)は、新たな成長戦略の一環として営業部長を募った。 一方の寺島さん。キリンに入社して10年、ビール業界も人口減少などの影響は大きく、将来の展望を描き切れずにいた。22年に長男が生まれ「子どもの未来に残せる仕事は何か」を自問していた中、「未来に古里を残す仕事は、日本の活気を取り戻すことにつながる」と挑戦を決めた。 公募に応じた469人の中から書類審査と面接を経て選ばれた寺島さんに、西野市長は「大手企業を辞めてまでの決意に覚悟を感じた。町を“商品”に見立てて価値を売り込んでほしい」と期待を寄せる。 寺島さんはキリン時代、新規事業やマーケティングに携わり商品が売れる仕組みを学んできた。営業部長としてその経験を生かすのはもちろんだが、年功序列の意識も働きがちな役所で、組織運営力も求められる。その上で、寺島さんには忘れられない経験がある。 キリンからクラフトビールメーカーに出向してプロジェクトマネジャーを務めた際に、企画が失敗。出向先の社員が大手出身の寺島さんに遠慮し、耳障りな情報が入りにくくなっていたのが一因だった。「周囲を“イエスマン”にしてはいけないリーダーの心得を学んだ」 開催中の大阪・関西万博では、9月に市ゆかりの舞台「奥河内音絵巻2025 日月山水タイムマシン」の上演が予定され、チェコやアフリカのブルキナファソからも出演者を迎える。市を世界に発信する好機に、営業部一丸となって企画・広報に取り組み、市民と連携しながら盛り上げを図っている。 任期は4年。「市民に町への愛着や誇りを持ってもらい、市外の人にも自己実現できる町として移住してもらえるよう全力で走りきりたい」。すがすがしい笑顔を見せた。【塩路佳子】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>