日本甘すぎ? 交通ルールが“超厳しい!!”台湾 「マナー最悪」を変える“本気の対策”の数々

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2025.06.14松田義人(ライター・編集者)tags: バイク, 二輪ほか, 交通ルール, 交通事故, 交通違反, 台湾, 海外台湾の交通事故死者数は単純計算で「日本の5倍」と高い水準です。このため、交通ルールも年々厳しさを増し、驚くべきレベルに達しています。日本の感覚で旅行者がレンタカーなどを運転すると、とんでもないことになりかねません。交通事故死者数の約63%がバイク事故 コロナ禍で徹底した感染防止策をいち早く実施し、「世界の優等生」として称賛を浴びるなどした台湾。そんな台湾にも唯一、なかなか減少しない問題があります。それが交通事故です。台湾では日本の免許で運転ができるが、スピードの出し過ぎなどは要注意だ(松田義人撮影) 台湾の交通部道路交通安全督導委員会(道安会)の統計では、2022年の交通事故発生後30日以内の死亡者数は3085人。前年に比べ123人(4.2%)増で、過去10年間で最も多い数字になりました。 ちなみに、台湾の5倍の人口をもつ日本における同年の交通事故死亡者数は3541人でした(厚生労働省・人口動態統計より)。日本と台湾の死亡者数がそう変わらない数字ですので、台湾の交通事故死者数は「日本の約5倍」です。 なかでも、交通事故による死者数の約63%を占めるのがバイク事故です。台湾に行ったことがある人ならご存知の通り、あれだけのバイク過密状態では、交通事故を誘発する危険性が常にあると想像できるのではないでしょうか。 もちろん、台湾政府もこの問題を見過ごしているわけではありません。これだけの交通事故の多さから年々、交通ルールの厳罰化が進んでいます。タバコは「絶対悪」 運転中のタバコは「超厳しい」! 象徴的なのが、近年設定された「運転中のタバコ禁止」。喫煙はもちろん、「タバコの箱を持っただけ」でも違反とみなされる場合があり、罰金は600元(日本円で約2800円)。愛煙家にとっては、かなり厳しいルールです。 また、路上喫煙も原則禁止となっていて、違反者には1万元(日本円で約4万6000円)が課されることがあります。 余談ですが、実は筆者、こうしたタバコの罰則を知らず、台湾南部の某駅前でタバコを吸っていたところ、警察官数名に囲まれたことがあります。身分証明書(パスポート)の提示を求められ、日本の住所を書かされ、動画を撮られました。「外国人だ」ということで、この始末書のみで許しを得ましたが、台湾ではルールが制定されると、これだけ徹底した実施がなされるというわけです。【次ページ】スピードオーバー? ヤバいって……【IT大国=恐ろしい…】これが台湾の「超厳しい交通社会」です(写真)