吉村美耶 山田知英2025年6月11日 13時00分名古屋市役所 名古屋市立中学の男性教諭(当時36)が2016年に自殺したのは長時間労働が原因だとして、遺族が市などに約6800万円の損害賠償を求めた訴訟があり、市は名古屋地裁の和解勧告を受け入れ、5600万円を支払う方針を決めた。来月、和解が成立する見通し。 訴状などによると、男性教諭は15年4月に赴任した市立中学で、前任校との環境の変化があるなか、部活動指導や教材研究などの業務に加え、教育課程の編さんなどにも従事。不眠などの不調が現れ、8月にうつ病と診断された。訴状によると、発症前の3カ月間の時間外勤務時間の平均は月106時間58分で、月80時間とされる過労死ラインを超えていた。男性教諭はその後休職。16年2月に復職したが、11月に再度うつ状態となり、翌月に自ら命を絶った。 遺族側は24年4月、男性教諭の業務時間や内容が過重だったにもかかわらず調整を怠った安全配慮義務違反があったとして市などを提訴。提訴前の23年10月に地方公務員災害補償基金名古屋市支部によって男性教諭の自殺が公務災害と認められていたことなどから、市は和解勧告を受け入れた。 公務災害の審査にあたった同基金審査会は照会先の医師の意見書から、男性教諭が発症していたのは双極性障害であり、自死するまで治癒していなかったと結論づけていた。 市は17日開会の市議会6月定例会に和解金の支払いを含む補正予算案を提出する。 男性教諭の妻は「教師を支える仕組みが、もっと充実するべきだと感じています。現在のフォロー体制は、今の時代に見合ったものとは言えません」などとするコメントを代理人弁護士を通じて出した。この記事を書いた人山田知英名古屋報道センター|愛知県政専門・関心分野地方自治、地域活性化、農業、観光、高校野球こんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月11日 (水)自公 物価高対策の給付で合意梅雨の夜「蒸発現象」に注意備蓄米、20万トン追加放出へ6月10日 (火)移民摘発抗議に州兵を派遣元横綱白鵬が退職会見「仮装身分捜査」で初摘発6月9日 (月)ドーピング容認大会に賛否減り続ける町の銭湯沖縄「最早」タイの梅雨明け6月8日 (日)新米価格 高止まりの可能性も一般人のカニ大量捕獲 問題に原子核はアーモンド形 新理論トップニューストップページへ森友文書9千ページ分開示 「欠落」の裏に国による廃棄、その理屈は10:30兵庫・斎藤知事「重く受け止める」情報漏洩巡る刑事告発、指示は否定12:01ロスの一部に夜間外出禁止令 抗議デモにトランプ氏「外国の敵」10:46馬券購入の2人、2.6億円脱税容疑 香港の指示役は数十億円を得た11:35GM製トヨタ車・キャバリエの悲運 関税交渉の本末転倒を避けるには11:30あの切符は捨てない 奇跡の列車に勇気得て、少年はプロ選手になった7:30