「どうして引き返せなかったのか」教訓放置でまた冤罪 江川紹子さん

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有料記事太田原奈都乃2025年6月12日 7時00分江川紹子さん 大川原化工機をめぐる冤罪(えんざい)事件で、一審に続き、逮捕・起訴の違法性を認定した高裁判決について、警視庁と東京地検が上告を断念した。一連の訴訟で明らかになった問題と、今後検証すべき点について、フリージャーナリストの江川紹子さんに聞いた。 上告断念は当然のことだ。警視庁公安部は、話してもいない内容を調書にして、法令解釈をも無理やり作ろうとした。なかったものをあるようにした冤罪(えんざい)事件に正当化できることは何もない。 そもそも現職警察官が法廷で事件を「捏造(ねつぞう)」と証言し、違法捜査と認定された一審判決を受け入れて、ただちに自らの問題を検証するべきだった。二審では、それを「壮大な虚構」と主張して実態を隠そうとした。自らの非を認めない組織だということを改めて世間に示した。 秘密主義で同質性の高い公安…この記事を書いた人太田原奈都乃ネットワーク報道本部・首都圏ニュースセンター専門・関心分野災害、政治、教育大川原化工機冤罪事件化学機器メーカー 「大川原化工機」(横浜市)をめぐる冤罪事件で、違法捜査と認定された東京高裁判決について、警視庁は「判決内容を精査した結果、上告を行わないこととした」と発表しました。関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月12日 (木)冤罪事件、警察側が上告断念公文書改ざん 指示メモも開示全国民に2万円 自公給付案6月11日 (水)自公 物価高対策の給付で合意梅雨の夜「蒸発現象」に注意備蓄米、20万トン追加放出へ6月10日 (火)移民摘発抗議に州兵を派遣元横綱白鵬が退職会見「仮装身分捜査」で初摘発6月9日 (月)ドーピング容認大会に賛否減り続ける町の銭湯沖縄「最早」タイの梅雨明けトップニューストップページへ「どうして引き返せなかったのか」教訓放置でまた冤罪 江川紹子さん7:00中国空母艦載機が海自哨戒機に異常接近 「偶発的な衝突」誘発の危機0:11山尾氏公認見送り、右往左往の国民民主 執行部の意思決定に疑問の声22:40マスク氏、トランプ氏批判めぐり「後悔している。行き過ぎだった」7:12ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンさんが82歳で死去2:15大川原化工機側の否定、掲載せず 冤罪事件めぐる朝日新聞報道を検証21:30