消える「学校ウサギ」 命を学ぶ教育分かるけど…飼えない大人の事情

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毎日新聞 2025/6/16 12:00(最終更新 6/16 12:00) 有料記事 3002文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷学校から依頼を受けて引き取られたウサギ=埼玉県ふじみ野市で2025年2月17日、松山文音撮影 ウサギの学校飼育をやめる――。 今春、各地の学校でそんな動きが相次いだ。 「命の大切さを教える」などとして長く続いてきた学校飼育だが、その風景は変わりつつある。なぜだろうか。「忙しくて構っていられない」 理由の一つとして指摘されるのは「教員の働き方改革」だ。 文部科学省は昨年8月、各都道府県教委などに対して学校飼育に関する依頼の文書を出した。 「働き方改革等の観点も踏まえた上で、学校設置者による適切な関与の下、各学校における飼育を行うに当たっての環境及び体制等を整えていただくようお願いします」 ウサギは鳴き声が気にならず、他の哺乳類に比べると飼育コストもそれほどかからないとされ、理科、生活科の教材としても活用されてきた。 文科省の学習指導要領解説では、「日常生活の中で自然や生命と触れ合い、関わり合う機会は乏しくなってきている。このような現状を踏まえ、生き物への親しみをもち、生命の尊さを実感するために、継続的な飼育・栽培を行うことには大きな意義がある」「(動物飼育と植物栽培の)どちらか一方のみを行うのではなく、両方を確実に行っていく」と記載されている。 どんな動物を何匹飼育するかといった具体的なことは、各学校の裁量に委ねられている。だが、教員の負担が指摘されるようになったことを受け、文科省は昨年6~7月、全国の公立小を無作為に抽出して実態調査を実施した。 1224校のうち、約6割が「学校として所有したり貸し出しを受けたりして動物を飼育している」と回答。うち哺乳類・鳥類・爬虫(はちゅう)類を育てている学校(292校)の、25・3%が「(疾病や負傷時の対応など)日ごろからの獣医師らとの相談体制を整えていない」と回答。5・8%が「(動物の生態や習性などについて)適切な飼育環境を整えていない」とした。 千葉県内で働く教員は「教員の志望者数も減っており、欠員さえ出ている。正直、忙しくてウサギに構ってられない」とこぼす。 この教員によると、働き方改革で時間外労働の削減を厳しく問われる一方、土日と長期休みでの世話は教員が担当する。そのための残業代は出ない。 「可能であれば、学校飼育をやめたい。でも…この記事は有料記事です。残り2095文字(全文3002文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>