「平和が戻ったら家族と」 古里ウクライナ思い四国遍路で得た癒やし

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毎日新聞 2025/6/18 06:15(最終更新 6/18 06:15) 1029文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷四国遍路体験を語るウクライナ人のロバチョワ・オレナさん=高松市で2025年6月14日午後3時49分、佐々木雅彦撮影 「古里に戦争の前線がますます近づいてきます」。ウクライナ人の会社員、ロバチョワ・オレナさん(32)=香川県高松市在住=は14日、四国霊場88カ寺を巡る魅力を広めるNPO法人の活動報告会に招かれ、母国の家族を思いながら歩いた遍路体験を語った。 古里はウクライナ東部の都市ドニプロ。ロシアが侵攻してくるドネツクの戦線から約200キロの距離に位置する。Advertisement ロバチョワさんはウクライナの大学で日本語を専攻し、日本語教師の資格を取得した。卒業後には、日本語のウェブサイト制作や通訳の仕事をしながら「いつか日本で生活してみたい」と夢見ていたが、なかなか踏み切れないでいた。 きっかけはロシアとの戦争だった。ミサイル攻撃を受ける恐怖から精神的に追い詰められた。「もし人生がもう終わるとしたら、何をしたいか」と何度も自問した。そんな時、ウクライナの会社に所属しながら日本でリモートワークできる仕事が見つかった。「日本で母国の役に立てることもできるのではないか」。両親からも「私たちにとって大切なのは、あなたが長く生きること。ここは安全ではない。早く出発しなさい」と後押しされた。2023年1月に来日し、4月から高松市で生活を始めた。 来日してから毎朝、スマートフォンでニュースをチェックし、家族の安全を確認するのが日課になった。ドニプロは、避難民を受け入れる支援拠点になった。家族や友人たちからは「空襲警報が数時間おきに鳴る」「ミサイルやドローンが上空を飛ぶため眠れない」「毎日のように葬式がある」といった話をよく聞くという。四国遍路に参加した巡礼衣装姿の自身を映し出すウクライナ人のロバチョワ・オレナさん=高松市で2025年6月14日午後3時56分、佐々木雅彦撮影 報告会はNPO法人「遍路とおもてなしのネットワーク」(高松市)が主催した。出席者約100人を前に登壇したロバチョワさんは、家族を母国に残して来日した心の迷いを「大切な時間を一緒に過ごせず不安」と話し、「家族や友人が危険の中にいると思うと、とてもつらい」と明かした。 そんな心境を和らげてくれたのが遍路だった。香川県国際課が県内在住の外国人向けに、遍路体験会を開いていることを知り、参加した。巡礼衣装姿で県内の寺を巡り、読経を上げ祈りを捧げた。多くの巡礼者とあいさつを交わすうちに、心が落ち着いてきた。 体験会にはこれまで5回参加した。「遍路は心を整え、自分と向き合う癒やしの時間であり、平和な気持ちがあふれてくる」とロバチョワさん。「国や文化の違いを超え、人と深くつながれると感じる。平和が戻ったら、家族や友人と遍路を歩いてみたい」【佐々木雅彦】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>