虐待と闘うご当地ヒーロー 原点は仮面ライダー2号、幼少期に支えに

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毎日新聞 2025/6/18 06:45(最終更新 6/18 06:45) 1179文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷ヒーローショーに出演する安芸戦士メープルカイザーさん(中央)=呉市で2025年6月8日午前11時37分、井村陸撮影写真一覧 広島の県木や名産品にちなんだ「もみじ」をモチーフにしたご当地ヒーロー「安芸戦士メープルカイザー」さんは「児童虐待と闘うヒーロー」として、2010年6月から活動を続けている。「子どもの夢を壊したくない」と正体は明かさないが、原点は幼少期の経験と憧れにあると語る。 8日、呉市の呉ポートピアパークで活動開始15周年を祝うイベントが開かれた。親子連れ100人以上が訪れ、怪人と戦うメープルカイザーさんに声援が送られた。広島市佐伯区、半田賢ちゃん(5)は「怪人を倒した後のポーズがかっこよかった」と笑顔を見せた。Advertisement メープルカイザーさんは、幼いころ両親の仕事の都合で親戚の家に預けられ、親族から殴られたり蹴られたりする虐待を受けた。 つらく苦しい日々の中、楽しみにしていたのが特撮テレビドラマの仮面ライダーシリーズ。中でも仮面ライダー1号の不在時に救世主として人々を助ける仮面ライダー2号が大好きで、ひそかに「いつか助けに来てほしい」と願っていた。 社会人となり20年近くたったころ、児童虐待件数の多さが気になった。子どもに関わる悲しい事件や事故が少しでも減ってほしいとの思いで活動を始めた。 チラシ配りやおもちゃ屋での握手会などから始め、続けるうちに手紙や自身のSNS(ネット交流サービス)などで励ましのメッセージが寄せられるようになった。 同時に「安芸戦士なのに違う地域でヒーローショーをやるな」「活動に意味があるのか」など批判も寄せられた。「頑張っても意味があるのだろうか」と自問自答していた。仮面ライダー2号を演じた佐々木剛さん(右)と安芸戦士メープルカイザーさん=メープルカイザーさん提供写真一覧 12年7月、広島市で、仮面ライダー2号を演じた俳優の佐々木剛さんのイベントにゲストとして招待された。初めて対面した佐々木さんに「待たせたな」と声を掛けられ、思わず涙がこぼれた。活動を辞めようか悩んでいることを相談すると「弱音を吐いてもくじけても立ち上がるのがヒーローだ。立ち上がれ!」と激励された。 佐々木さんの言葉で「負けてはいけない」という気持ちが強くなり、自分の道を信じて走り続けた。声がかかれば県内を中心にショーに参加し、児童養護施設の訪問などにも力を入れている。 メープルカイザーさんは、ショーの後には子どもだけではなく、その親とも必ず握手をする。「子どもの笑顔を守るだけではなく、親が悩んでいる時は、寄り添うことで虐待を減らしていきたい」と力を込める。 メープルカイザーさんは16日、「一身上の都合」で27年3月31日に活動を休止するとSNSで公表した。取材に「メープルカイザーや怪人の年齢」などが活動休止の背景にあるといい、文章を打ち込んでから投稿ボタンを押すまでに「緊張で2時間ほどかかった」と明かした。「辞めることを早めに伝えれば、過去に応援してくれた人がまた見に来てくれると思った。残りの時間でファンに恩返しをしていきたい」と語った。【井村陸】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>