5年経っても「生命線」の復旧見通せず 九州豪雨、被災地に危機感

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毎日新聞 2025/7/5 06:30(最終更新 7/5 06:30) 有料記事 2033文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷復旧工事が続き約30キロの区間が一般車両通行不可となっている国道219号=熊本県球磨村で2025年6月11日午後5時15分、中村敦茂撮影 熊本を中心に九州5県で死者・行方不明者81人(災害関連死含む)を出した九州豪雨から4日で5年となった。熊本県の球磨川流域では道路や橋などが甚大な被害を受け、生活維持の「生命線」である幹線道路の国道219号やJR肥薩線の復旧は今も道半ばだ。生活の不便は解消されず、先が見えないことを理由に人口流出は加速し、地域再生を一層困難にしている。進まぬ復旧、続く不便 「ここは全部『海』でしたよ」。熊本県八代市の市街地から球磨川沿いの国道219号を10キロあまりさかのぼった同市坂本町地区(旧坂本村)の中心部。山あいを走る国道の脇で、坂本住民自治協議会の蓑田陽一会長(76)が当時を語る。 5年前、球磨川の濁流で、地区では4人が死亡、1人が行方不明となった。至る所で土砂崩れや路面崩壊が発生し、国道や川の対岸を並走していた肥薩線は寸断され、多くの橋も流された。 買い物や通勤・通学、通院で八代市街地と行き来が欠かせず、国道や肥薩線が頼みの綱だった。豪雨で地区内に数軒あった商店や医院も被災してなくなるなど、移動手段の確保はこれまで以上に重要だが、道路などの復旧は進まず生活の質の低下はいなめない。 地元車両は工事車両に交じって国道を通行できるが、片側交互通行などでスムーズに進めず、地区中央部から八代市街地までの所要時間は、これまでの倍近い30分以上になった。坂本町荒瀬の自治会長、喜多岡信一さん(76)は市内の医療機関に通うが「なるべく一度にまとめて回数を減らしている。不自由だけどもしょうがない」。 国は八代市から同県人吉市までの国道219号約50キロと川を挟んだ県道(一部市町村道)約50キロの両岸道路計約100キロや、流失した10橋の復旧を進める。豪雨から5年がたったが、一般車両が通行できるようになったのは、国道219号の人吉市側約20キロのみだ。 肥薩線も県とJR九州などの協議の末に2025年3月、八代―人吉間(51・8キロ)の鉄道復旧がようやく最終合意されたばかり。再開は33年度以降で道のりは遠い。「地域おこしでなく『地域残し』が課題」に 国道の復旧作業は被災後すぐに始まったが、なぜ時間がかかるのか。国土交通省八代復興事務所によると、…この記事は有料記事です。残り1111文字(全文2033文字)あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>