毎日新聞 2025/6/25 07:30(最終更新 6/25 07:30) 有料記事 1113文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷ゴミが無造作に積まれたタケシの家=東北地方で2025年2月1日、西夏生撮影 施設を出て社会的養護から離れた子供や若者は「ケアリーバー」(支援の手を離れた人)と呼ばれ、全国に約4万1000人いるとされる。あるケアリーバーに迫った。 この記事は3回連載の2回目です。 虐待していた父と再び同居 父が逮捕され1人になったケアリーバー/上 児童養護施設退所の年齢制限撤廃も残る「18歳・22歳の壁」/下(26日7時半公開予定) 女性(16)に対するわいせつ目的誘拐容疑で父(58)が逮捕され、同居していた18歳のタケシ(仮名)も自宅の部屋で1時間ほど捜査員から事情を聴かれた。父をかばおうとしたが、その言葉をのみ込んだ。「うそをつくと自分まで疑われるかもしれない」。葛藤の末、父と女性の様子を素直に話した。 聴取が終わり、捜査員が引き上げると日はどっぷり暮れ、家にタケシだけが残された。「普通の生活を送りたい」「なぜ自分だけが……」。去来する思いを胸に、タケシはそのまま約1カ月半、1人で暮らした。 その後、タケシは知人に建設関連の仕事を紹介され、家を出た。日給1万2000円で、保険料や社宅費用など差し引くと手元にはほとんど残らない。貯金はなく、その日暮らしの生活だ。「金がもらえるなら闇バイトしたいなぁ」。悪びれもせず言う姿に、記者(西)は冗談と思えなかった。 判決の日、タケシは傍聴席に座った。父には懲役1年4カ月の実刑判決が言い渡された。退廷間際、再び手錠をかけられ、うなだれた父が「息子に金を送るよう言ってくれませんか」と弁護士に懇願する声が傍聴席まで漏れ聞こえてきた。拘置所で毎日3食提供される食事だけでは物足りないという。法廷の外に出たタケシは弁護士から説明を受け、「そんな金ねぇよ」とあきれた。 ただ、身勝手な父に対する怒りは沸いてこないという。小学生のころ、風邪で寝込んでいると、欲しかった仮面ライダーのおもちゃを買ってきてくれたことが…この記事は有料記事です。残り327文字(全文1113文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>