孤独の現場から毎日新聞 2025/6/25 07:00(最終更新 6/25 07:00) 有料記事 2881文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷写真はイメージ=ゲッティ 新型コロナウイルスの流行を機に、場所や時間にとらわれないリモートワークが急速に普及した。 しかし、リアルなコミュニケーションが減り、仕事をしながら孤独にさいなまれる人も相次ぐようになった。 効率的で自由な働き方の裏側を取材した。 <主な内容> ・当初は「メリットしかない」 ・仕事とプライベートの境界線がぼやけ ・静まりかえるオンライン会議 ・コロナ明けに出社すると…… ・大切なのは「雑談」 ・在宅勤務で適応障害に ・大事なのは柔軟で持続可能な働き方 連載「孤独の現場から」 ※記事へのご意見、情報は情報提供フォーム「つながる毎日新聞」にお寄せください。当初は「メリットしかない」 「どうして今までやってくれなかったんだろう、もう最高だなって。完全に『リモート信者』でした」 東京都内の会社員、田辺英二さん(30代、仮名)は、リモートを始めた当初の心境をそう振り返る。 後に違和感を抱くようになるが、そのときは「理想の働き方」と信じて疑わなかった。 新卒でクライアントの広報活動を手伝う会社に入り、以前は出社が当たり前だった。 世の中が一変したのは、2020年春のことだ。新型コロナの感染拡大が本格化し、田辺さんの会社でもリモートが推奨された。 やってみてすぐに「効果」を感じた。 満員電車に揺られる約1時間の通勤も、取引先への移動もなくなった。 勤務時間も自分の裁量でコントロールできる。 人の目を気にせず休憩し、仕事の合間に掃除や洗濯をした。以前より家事に関われるようになって、妻の負担を少し減らすこともできた。 メリットしかないと思え、上司との面談で「完全出社の体制に戻るなら、この会社にはいない」と言い切った。 もしそのときが来たら、出社しなくてもいい「フルリモート」の会社に転職しようと本気で思っていた。仕事とプライベートの境界線がぼやけ だが、時間がたつにつれ、仕事とプライベートの境界線がぼやけていった。 朝は始業時間ぎりぎりに起きて、身だしなみもそこそこに働き出した。 「顔出し」なしの社内のオンライン会議に出席し、外部の人との打ち合わせでは直前に慌てて着替えることもあった。 合間には、何度も何度も休憩を挟んだ。 夕飯を食べた後、ゆっくりしてから再び仕事に戻ることも。その日の仕事を終えるのが深夜でも、そこ…この記事は有料記事です。残り1917文字(全文2881文字)【前の記事】30年ひきこもる兄との関係に風穴 「ゴミ屋敷」で始まった兄弟の交流関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>