リンゴ病が急拡大、過去10年で患者数最多 夏に流行、成人の発症も

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山中由睦2025年6月19日 19時30分リンゴ病への注意を呼びかける厚生労働省のチラシ=同省提供 ほおに赤い発疹ができる伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)(リンゴ病)の患者が増えている。夏にはやる感染症で、厚生労働省によると、全国の定点調査で1医療機関あたりの患者数は、過去10年で最も多くなっており、注意を呼びかけている。 リンゴ病は、ヒトパルボウイルスB19による感染症で、せきやくしゃみなどの飛沫(ひまつ)を介して感染が広がる。患者の多くは小学校入学前後だが、成人の発症も確認されている。 感染から10~20日後に両ほおに赤い発疹が現れるのが特徴で、手や足に網目状、レース状に広がる。発疹が出る前には微熱や風邪のような症状が出ることが多く、夏季に患者が増加する傾向にある。 感染症の調査などを担う国立健康危機管理研究機構(東京)によると、全国の定点医療機関から報告された患者数は、6月2~8日の1週間で1医療機関あたり2.28人と過去10年で最も多かった。拡大が顕著なのは北関東で栃木7.19人、群馬6.72人となっており、山形6.38人、富山4.69人、長野4.67人などと続く。 広島県では、広島市内で感染拡大傾向にあるとして、警戒を促す警報を5月22日に発令した。市内の定点医療機関での6月2~8日の患者数は計84人で、1定点あたりの患者数は3.82人と1999年の統計開始以来最も多い人数となった。市の担当者は「一度流行すると4~5年続くことが多い。今夏はさらに感染が広がる可能性がある」とみている。 リンゴ病には特効薬はなく、感染した場合は自然治癒を待つしかないという。厚生労働省感染症対策課はチラシを作成し、手洗いやうがいなどをこまめにするなどして、感染予防を促している。この記事を書いた人山中由睦広島総局|政治、経済専門・関心分野地方政治、地域医療こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月19日 (木)G7サミット、首脳宣言見送りオンラインカジノ規制強化梅雨なのに猛暑、なぜ?6月18日 (水)日米関税交渉「合意至らず」フリーランス法違反で初勧告大谷翔平が二刀流復帰6月17日 (火)国民民主、野党首位明け渡す2万円給付案の根拠を説明コメ不足でも大量に廃棄6月16日 (月)米首都で異例の軍事パレードイラン国防軍需省にも攻撃地域の文化か ルール違反かトップニューストップページへ立憲・野田代表、内閣不信任案の提出見送り表明「政治空白を回避」18:19中東交戦激化、自衛隊機をジブチ派遣へ イラン邦人、陸路で退避開始16:45スペースXの宇宙船が地上で爆発 マスク氏創業、今後の開発に暗雲か19:30中居氏めぐりフジ社長、元女性アナウンサーに謝罪 損害補償でも合意18:00だから少年少女は戦場へ向かった 見開く死体の目、解けた「洗脳」16:00高尾山でなぜ遭難してしまうのか 山岳遭難数が国内屈指になる背景10:20