2025.07.02柴田東吾(鉄道趣味ライター)tags: 東京都, 東村山駅, 西武国分寺線, 西武新宿線, 西武西武園線, 西武鉄道2025年6月29日、西武鉄道の東村山駅が一部高架化され、新宿線の下り線が地上から高架に移りました。駅構内や周辺はどのような変化があったのでしょうか。高架化初日に現地を訪れました。 西武鉄道は、2025年6月29日から東村山駅(東京都東村山市)付近で新宿線の下り線を高架化し、あわせて同駅で高架駅の一部の供用を開始しました。駅構内や駅の周辺にどのような変化があったのか、供用初日の様子を観察してみました。東村山駅の新高架ホームに停車する特急「小江戸」(柴田東吾撮影) 西武鉄道の東村山駅は新宿線をはじめ、国分寺線と西武園線が接続しています。東村山駅付近の連続立体交差事業として線路を高架化することで、周辺にある5か所の踏切が除却(立体交差)となり、交通渋滞の解消が期待されています。 今回供用を開始したのは、新宿線の下り線です。新宿線の上り線や国分寺線、西武園線は依然として地上を走行していますが、いずれも高架化に向けて引き続き工事が進められています。 東村山駅は、新宿線の下り線が高架化される直前の状態で6つの乗り場がありました。1・2番線が国分寺線、3番線が西武園線、4・5番線が新宿線の下り線、6番線が新宿線の上り線として使用されています。なお、国分寺線の列車の大半は2番線から発着し、1番線から発着する列車は一部に限られています。また、2・3・4番線は同じホームにあり、国分寺線・西武園線と新宿線の下り線は階段を使わずに乗り換えることができました。 今回、新宿線の下り線が高架化されたことで、4・5番線が地上から高架に移設されました。高架になった下り線も4・5番線と名乗っています。 新宿線の下り線(4・5番線)が高架の新しいホームとなったことで、ホームから駅周辺の景色がよく見えるようになりました。供用初日が日曜だったためか、新しいホームを見物に来た人々も見受けられます。 ホームを歩いていると「駅がキレイになった」という声をよく耳にしましたが、なかにはホームから見える景色をスマートフォンで撮影する人の姿も見られました。 新しいホームにはホームドアが設置されたほか、空調のきいた待合室も用意され、全体的に明るい雰囲気となっています。また、新しいホームからは階段やエスカレーターなどで地上のホームと接続されており、新設の階段・エスカレーター・コンコースの壁面の大半は茶色が使用され、電球色の照明と相まって落ち着いた雰囲気にまとめられています。【次ページ】本川越行き特急と同じホームの乗り換えに【変わった?】これが「新・東村山駅」の構内と周辺道路の様子です(写真)