有料記事編集委員・武田耕太2025年7月2日 8時00分高祖常子さんのコメント会見で、保育環境の改善を訴える学識者ら=東京都内 保育士の配置基準の改善などを求めて、子ども政策にかかわる学識者でつくる会が、新たに立ち上がった。「待機児童数が大きく減ったことで保育問題が解決したかのような雰囲気になっているが、保育施設での重大事故件数は増えるなど、むしろ深刻化している」としたうえで、「子どもの権利」を守るために、保育環境の整備は急務と訴えている。全国各地でシンポジウムを開くなどの活動をしていくという。 会は「『子どもたちにもう1人保育士を!』を求める学識者の会」。汐見稔幸・東京大名誉教授、柴田悠・京都大教授ら研究者や弁護士など12人(6月20日時点)が呼びかけ人となっている。 保育士や保護者らでつくる「子どもたちにもう1人保育士を!全国保護者実行委員会・全国実行委員会」の活動をさらに進めるねらいで、専門的な見地から連携していく。 配置基準は、保育士1人が見る子どもの人数。子どもの人数が多くなると保育士が見守ることが難しくなり、事故などの危険につながるおそれもあると指摘されている。昨年4月から、4、5歳児のクラスで30人から25人になるなど、改善されているものの、国際的に十分な基準に達していないとされる。学識者の会が6月末に東京都内で開いた記者会見では、欧州では3歳以上の場合、10人が目標とされていることなどを説明した。 会見では、子どもを預かる時…【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこの記事を書いた人武田耕太編集委員専門・関心分野医療・健康、こども政策こんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月2日 (水)南海トラフ 「死者8割減」へ首相、コメ増産を表明路線価、35都道府県で上昇7月1日 (火)米、車関税の見直しに否定的企業・団体献金 96%が自民に「組織的な価格調整」を認定6月30日 (月)最後のH2Aロケット、成功イランと交戦中もガザへ攻撃万博の来場者、過去最多に6月29日 (日)教育の場で相次ぐ性暴力混沌とする米関税交渉の行方EU、ウナギの取引規制を提案トップニューストップページへ政治家の「妻に怒られた」という責任回避 男性性を都合よく使い分け6:00トカラ列島・悪石島、2日早朝に再び震度5弱 校長「強い横揺れ」6:41【解説人語】参院選、事実上の政権選択か 政党・候補の政策に注視を7:00NY市長選、民主候補は「民主社会主義者」のマムダニ氏が確実に7:00伸長の参政党、保守色強い政策に危うさ指摘も 創憲案を専門家が批判19:00TOKIO解散後の「鉄腕DASH」 誠実だったからこその違和感7:00