4畳半に大人2人、ベッドで埋まる部屋 狭い仮設住宅は「人権問題」

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有料記事赤田康和 上田真由美2025年7月2日 9時00分 「1人になれるのは風呂とトイレだけ。プライバシーがない状態は精神的につらい」。石川県輪島市の会社員女性(60)は義母(84)と、1Kで4畳半の仮設住宅に暮らしている。 仮設住宅は2階建てで、部屋は急な階段を上った2階にある。部屋に入ると目の前に2台のベッドが並び、空きスペースはほとんどない。女性が義母と暮らしている仮設住宅の部屋。ベッドを2台置くと、空きスペースはほとんどない=2025年6月12日、石川県輪島市、米田怜央撮影 左手に台所があるが、その前にしか電子レンジや炊飯器を載せた棚を置く場所がなく、電気コンロを横向きにし、手を伸ばして使う。右手にはテレビを載せた細長い台があり、女性はそこを食卓にし、義母はベッドに腰掛けて食べる。 夜8時ごろ、義母が寝ると明かりを消し、首かけ式のスピーカーで、斜めからテレビを見るのが唯一の息抜きだ。それも義母が起きないか気になって1時間ほどで消し、早いうちに眠りに入る。女性と義母が暮らしている仮設住宅の間取り 女性は約20年前に夫を病気で亡くし、昨年1月に能登半島地震が起きるまで、義母と2人で約1キロ離れた山あいにある、広さ300平方メートル弱の木造2階建て住宅で暮らしていた。近くに畑があり、義母は野菜を育て、売ることを大きな楽しみにしていた。 地震で自宅は壁が崩れて屋根の一部が落ち、大規模半壊と判定された。避難所や小屋で暮らしたあと、昨年9月に仮設住宅に入居した。狭いけど、断ったら… 「2人で暮らすには1Kは狭…【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこの記事を書いた人赤田康和大阪社会部|災害担当専門・関心分野著作権法などの表現規制法制とコンテンツ流通、表現の自由上田真由美金沢総局|能登駐在専門・関心分野民主主義、人口減少、日記など市井の記録を残す営みこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月2日 (水)南海トラフ 「死者8割減」へ首相、コメ増産を表明路線価、35都道府県で上昇7月1日 (火)米、車関税の見直しに否定的企業・団体献金 96%が自民に「組織的な価格調整」を認定6月30日 (月)最後のH2Aロケット、成功イランと交戦中もガザへ攻撃万博の来場者、過去最多に6月29日 (日)教育の場で相次ぐ性暴力混沌とする米関税交渉の行方EU、ウナギの取引規制を提案トップニューストップページへ政治家の「妻に怒られた」という責任回避 男性性を都合よく使い分け6:00トカラ列島・悪石島、2日早朝に再び震度5弱 校長「強い横揺れ」6:41猛暑で学校休校、道路が陥没 欧米の熱波、原因は「ヒートドーム」7:29NY市長選、民主候補は「民主社会主義者」のマムダニ氏が確実に7:00【解説人語】参院選、事実上の政権選択か 政党・候補の政策に注視を7:00TOKIO解散後の「鉄腕DASH」 誠実だったからこその違和感7:00