「体験入隊」徐々に再開、期待する企業 識者「理解の上で判断を」

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有料記事田中久稔2025年7月2日 11時00分行進の訓練をする日産自動車九州の新入社員=2025年4月10日午前9時44分、航空自衛隊築城基地、田中久稔撮影 コロナ禍で激減した自衛隊駐屯地での「体験入隊」が徐々に再開し始めている。参加企業には、対面で意思疎通する機会が少ない時代に育った新入社員の「チーム力」底上げにつなげたいとの狙いがあるようだ。 陸上幕僚監部によると、体験入隊は記録が確認できる2015年度以降、自然災害やコロナ禍に見舞われた年を除き、全国の駐屯地で年約1200~1700件実施していた。コロナ禍で同100件ほどに激減したが、近年は同400件前後と復調しつつある。航空、海上の両幕僚監部は全国の件数を把握していないが、コロナ後に再開させている基地が見受けられる。 航空自衛隊築城基地(福岡県築上町など)は19年5月が最後だった体験入隊の受け入れを昨年から再開した。日産自動車九州(同県苅田町)が新入社員研修の一環として2年連続で取り入れ、今春は男女96人が2日間、泊まり込んだ。 期間中は9~10人ずつ10班に分けられ午前6時15分、宿舎の「起床ラッパ」で一日が始まる。食事は班ごとで、最後の一人が食べ終わるのを皆で待つ。行進や整列、敬礼などの動作を繰り返し、約5キロの持続走は班でペースを合わせ、同時にゴールすることをめざす。入浴も隊員浴場で一緒。午後10時10分に「消灯ラッパ」で就寝する。 空自の新入隊員の日課とほぼ変わらない内容で、常に求められるのが集団行動。同社の要望を受けて基地側がカリキュラムを組んだ。 同社人事課の戸高政弘さんは…【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこの記事を書いた人田中久稔西部報道センター|警察・遠賀・京築・水俣病担当専門・関心分野水俣病、公害、自然災害、貧困、差別、軍事こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月2日 (水)南海トラフ 「死者8割減」へ首相、コメ増産を表明路線価、35都道府県で上昇7月1日 (火)米、車関税の見直しに否定的企業・団体献金 96%が自民に「組織的な価格調整」を認定6月30日 (月)最後のH2Aロケット、成功イランと交戦中もガザへ攻撃万博の来場者、過去最多に6月29日 (日)教育の場で相次ぐ性暴力混沌とする米関税交渉の行方EU、ウナギの取引規制を提案トップニューストップページへ新宿のマンションに若い男性の遺体、頭部に外傷 警視庁が関係者聴取10:44猛暑で学校休校、道路が陥没 欧米の熱波、原因は「ヒートドーム」7:29シャッターを押し続けた村 報道写真家はベトナム従軍で何を見たのか11:00トランプ氏「日本との合意、疑わしい」30~35%の関税課すと示唆6:36分厚い「培養チキン」作製に成功 1125本の糸並ぶ装置で高品質化11:00出自めぐり候補者への中傷が拡散 「選挙を妨害」都議選で演説中止も8:30