毎日新聞 2025/6/26 03:00(最終更新 6/26 03:00) 735文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷2019年7月、与那国島を目指して台湾を出航した丸木舟=海部陽介・東京大教授提供写真一覧 日本人の祖先は約3万年前に大陸から琉球列島に渡ったとされるが、力強い黒潮の流れを乗り越えることができたのか――。東京大や海洋研究開発機構などの研究チームは、当時の海を再現した数値シミュレーションで「戦略的に挑めば可能」と結論づけた。現在よりも流れは速かったが東向きに流れており、航路次第で現在の台湾から日本最西端の与那国島にたどり着けたとみられるという。 研究を率いた海部陽介・東京大教授らは2019年、国立科学博物館などのチームと共に、5人のこぎ手が乗った丸木舟で実際に台湾―与那国島間の航海に成功した。ただ、海域には秒速1~2メートルで北に流れる海流・黒潮が横たわり、挑戦は困難を極めていた。Advertisement3万5000年前の黒潮の流路写真一覧 そこで研究チームは、スーパーコンピューター内に現代と古代(約3万5000年前~6000年前)の海流を再現。古代の黒潮の流速は現在より10~20%速い一方、黒潮の中心となる「流軸」は20度ほど東に傾いていた。黒潮に逆らって東南方向へこげば、丸木舟が台湾北部から与那国島へたどり着く可能性が高いと分かった。 また19年は黒潮を考慮して与那国島よりもかなり南にある台湾南部の地点から出発したが、台湾北部から出発した方がたどり着きやすいことも判明した。 海部教授は「台湾には1000メートル級の海岸山脈がそびえている。旧石器時代の人々が漁に出て黒潮に少し流されても、山を目標に戻ることができただろう。そうした経験を重ねて黒潮の流れを認識し、戦略的に与那国島へ渡ったのではないか」と分析している。 研究成果は25日付の米科学誌サイエンス・アドバンシズ(https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adv5508)に掲載された。【三股智子】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>