Microsoft、40年の歴史を持つブルースクリーンにサヨナラ

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Microsoftは6月26日、「The Windows Resiliency Initiative: Building resilience for a future-ready enterprise」と題したブログ記事を公開し、未来志向の取り組みを通じ、Windows 11をさらに強靭かつユーザー本位のOSへと進化さると発表しました。記事によると、現在のWindows 11の最新バージョンである「Windows 11 Version 24H2」移行に多数の新機能が追加される予定です。まず起動不能なPCを迅速に修復する新機能である「Quick Machine Recovery(QMR)」が導入されます。クラッシュ時、Windows REが自動的に修復プロセスを実行しすることで、最短2秒で復旧を行うことができ、24H2以降の全Windows 11エディションが対応しています。Homeでは標準有効、Pro/Enterpriseでは管理者が制御可能です。ブルースクリーンはUIが変更され、Windows 11のデザイン原則に沿った直感的な表示に刷新ます。エラー情報(停止コードや失敗したドライバー)の視認性が向上し、クラッシュ後の再起動が高速化します。企業向けの機能も改善され、アップデートのたびにネットワークが逼迫する問題を解決するため、「Microsoft Connected Cache」が導入されます。クラウドからではなく、社内キャッシュノードから配信を行い、Delivery Optimizationと連携することで、Windows UpdateやAutopilot設定、アプリ配布の帯域を大幅に削減します。月例アップデートではホットパッチの導入により、生産性を落とさず、セキュリティを強化することが可能となります。月1回のセキュリティ更新を再起動なしで適用することができるようになり、業務環境で大きな価値を発揮します。これらのアップデートは単なる機能追加ではなく、「中断しない、止まらないWindows」の実現を目指す新しい哲学の体現だとのこと。日々の業務の中で感じていた不便が、少しずつ改善していくことになりそうです。BSODはブラック・スクリーン・オブ・デスになお、The Vergeによると、新しいBSOD画面は「ブラック・スクリーン・オブ・デス」と呼ばれるようになり、伝統的な青色、不機嫌な顔、QRコードを廃止し、シンプルな黒画面を採用しているとのこと。簡素化されたBSODは、Windowsのアップデート中に表示される黒画面に非常に似ているものの、ストップコードと不具合のあるシステムドライバーを一覧表示し、WinDbgのようなツールで分析する手間を省くことができるようになります。新しいBSODデザインは、Windows 11のアップデートで「今夏後半」に展開される予定です。