うちなー巡行喜屋武真之介毎日新聞 2025/2/23 12:05(最終更新 2/23 12:05) 743文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷下層から上層へと、徐々に侵食するように廃ビルを覆っていく植物。シーサーだけが、ぽつんと残されていた=沖縄市で2024年12月18日、喜屋武真之介撮影写真一覧 米軍嘉手納基地のそばの「コザ」(沖縄市)など、米軍統治下の時代に発展した沖縄の古い市街地を歩くと、植物に覆われた家屋をたびたび目にする。オオイタビやツルヒヨドリ、ポトスなどのつる性の植物が、沖縄で主流のコンクリート住宅や赤瓦の古民家を包み隠すように生い茂る。 第二次世界大戦末期の地上戦で焼け野原になった沖縄は戦後、米軍基地により土地を奪われた多くの人たちが、仕事と生活の場を求めて基地周辺に移り住んだ。しかし、沖縄の日本復帰後に基地経済は徐々に衰退。返還された故郷に戻ったり郊外に移り住んだりする人が増加した一方、戦後の混乱期に無秩序に形成された旧市街地は整備が遅れ、高齢化や空き家が社会課題となっている。Advertisement 亜熱帯気候の沖縄で、人の手が行き届きづらくなった建物や土地は、植物にとって格好の繁殖地だ。県内各地で植物の観察会を開いている「野山を見て歩き会」代表の名嘉初美さん(69)は「沖縄では植物が年中成長できるため、手入れをしないとあっという間に伸びてしまう」と指摘する。つる性の植物は日光を求めて壁をはいあがり、その落ち葉が屋上や屋根に積もる。腐葉土に変われば、風や鳥によって種が運ばれたほかの植物の苗床にもなる。 米軍基地から持ち込まれたとされるツルヒヨドリや、観賞用として普及するポトスなどは繁殖力が高く、沖縄固有の生態系への影響が懸念されている。オオイタビの雌株の実は沖縄で古くから食用にもされてきたが、放置すれば実をえさにする鳥や小動物がすみ着いてしまうという。 人間にしてみれば迷惑な話かもしれない。しかし、人の手で作られた建造物が植物にのみ込まれ朽ちていく姿を見ると、人類が滅びにひんしたファンタジーの世界に迷い込んだような錯覚に陥り、胸が高鳴るのだ。【喜屋武真之介】【前の記事】【沖縄とヤギ】食し、愛でる 文化に根付く特別な関係関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>