さらば清風堂 気骨の老舗書店、2月末閉店 惜しむ声絶えず 大阪

Wait 5 sec.

毎日新聞 2025/2/27 12:20(最終更新 2/27 12:20) 1338文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷店で使っていたブックカバーを持つ面屋洋社長(右)と龍延会長=大阪市北区の清風堂書店で、峰本浩二撮影 大阪・梅田の老舗書店「清風堂書店」が2月末で閉店する。入居するビルの建て替えに伴う立ち退きのためで、約60年の歴史に幕を下ろす。教育関連から人文・社会科学、サブカルまで品ぞろえがよく、著者のトークイベントを行うなどカルチャースポットとしても知られた場所だけに、閉店を惜しむ声が絶えない。【峰本浩二】60年の歴史に幕閉店を前に一日店長を務める田野大輔甲南大教授=大阪市北区の清風堂書店で、峰本浩二撮影 「梅田の『知の殿堂』。すべてのマイノリティの人権を守り続けた書店」「気骨ある本屋さんがまたひとつ消えていくのは寂しいし、なによりも悔しい」。1月14日にSNS(ネット交流サービス)で閉店が告知されると、反響が広がった。面屋(おもや)洋社長(49)は「売り上げが140%に伸びた」と苦笑いする。府内在住のフリーライターのスズキナオさんは、梅田でお酒を飲んだ帰りに必ず立ち寄ったという。「いつ来ても面白そうな新刊が並び、刺激を受けた。ショックで、しばらく立ち直れない」と話す。Advertisement 清風堂書店は1967年に創業。店名は労働運動家で政治家の川上貫一の辞世の句にちなんだという。創業当時のスタッフで洋社長の父、龍延(りゅうえん)会長(82)によると、72年に現在の地下鉄東梅田駅前のビルに進出した当時は6分の1ほどの広さ(約40平方メートル)で、リベラル・左翼系と教育関連の書籍販売からスタート。その後、出版部を設立したほか、一般書籍、コミックなども販売するようになった。82年からは教師対象の授業研究講座も開くなど、教育関係者が通う店でもあった。強みは品ぞろえ 一方で、店内には裏社会やゾンビなどサブカルチャー関連の本も目を見張るほどの充実ぶり。社会科学関連の棚は大幅に減ったとはいえ、一角には今もマルクスの「資本論」が存在感を示している。洋社長は「本は考えるためのツール。本や新聞を読み、社会情勢やこの国の状況を見て自分はどう思うかを考える。ヘイト本やデマ本が売れているからといってそっちに行っていいのか。でも、そんな本ばっかりじゃないということを示したい」といい、ヘイト本を置くことはなかった。 安全保障関連法(2015年成立)の反対運動が熱を帯びた当時は学生団体「SEALDs(シールズ)」関連の本でフェアを開催。更に大手書店の民主主義フェアが政治的に偏っているなどの批判から選書が入れ替わった際には「某民主主義フェアから外された40冊」を行い、話題となった。 同店に限らず、インターネットやスマートフォンの出現で書店の経営環境は厳しさを増す一方だ。洋社長は「本が売れなくなると、取次店もベストセラーばかりを薦めてくる。そうすると金太郎あめのように、どこに行っても同じような品ぞろえの本屋ばかりになる。利益を上げるためにそうせざるを得ない状況にある」と、薄利多売のビジネスモデルに危機感を募らせる。出版部門に専念 書店部門は閉じるものの、今後は教員向けの教育書や学習参考書、自費出版などの出版部門に専念するという。閉店が迫った24日に一日店長を務めた甲南大文学部の田野大輔教授は「とがった書店だったので(閉店は)惜しい」と話した。 店頭に張り出された「閉店のお知らせ」には、これまでの感謝とともに「いつか書店の復活を夢見て!」の一文が添えられている。あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>