評価されたい功名心…検察による不適切な取り調べ 最高検が原因分析

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有料記事横山輝2025年2月28日 5時00分東京地検、最高検などが入る中央合同庁舎=東京・霞が関  検察による不適切な取り調べが相次いでいる問題で、最高検は27日、原因や対策をまとめた文書を、全国8カ所にある高検に送付したと明らかにした。取り調べを担当した検察官の「行き過ぎた責任感」などが背景にあるとし、検察内部でのチェック体制を強化するべきだと記した。 検察の取り調べをめぐっては、大阪地検特捜部が捜査した業務上横領事件で、検事が「検察なめんな」と発言したことなどが発覚。この検事について、大阪高裁は24年8月、特別公務員暴行陵虐罪で刑事裁判に付す決定をしている。誹謗中傷、罵詈雑言は「固く禁じる」 最高検が文書送付 文書は2024年12月、最高検刑事部長名で送付した。不適切な取り調べが起こる背景について「自白への固執」や「評価されたいという功名心」があると指摘。「誹謗(ひぼう)中傷や罵詈(ばり)雑言の類は固く禁じ、相手方や弁護人等の人格を常に尊重すること」などを求めた。 そのうえで、結果的に供述が得られなくても「手法が優れていれば積極的に評価する」ことに努めるべきだと言及した。 特捜部などが担う検察の独自捜査については「客観的視点が希薄になりがち」とも指摘。在宅捜査の被疑者や参考人をめぐっては、柔軟に録音録画を実施して検察内部でのチェック機能を強化するべきだとした。異例の会議 最高検が各高検に送付した文書を作成するにあたっては、「たたき台」となる異例の会議が開かれたという。 検察関係者によると、最高検…こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ2月28日 (金)大船渡の山林火災 1人遺体出生数は過去最少 2024年セブン創業家が買収を断念2月27日 (木)国民民主、与党案を拒否兵庫維新、県議2人を処分「ヘイト本」は置かなかった2月26日 (水)高校授業料の無償化に合意ウクライナ戦闘終結決議採択「進研ゼミ」生成AIを搭載へ2月25日 (火)ドイツで右翼躍進、第2党に立憲民主、「埋没」に危機感陥没事故後、各地で不審電話トップニューストップページへトランプ氏、対中関税「更に10%」表明 カナダ・メキシコは25%3:57通報者特定「違法恐れ」 パワハラ「過言でない」 兵庫百条委で合意22:36クルド組織PKK指導者が解散訴え 背景に何が? 今後の展開は4:50ペットのインコを虐待か 過去にはハトの首も切断 男を書類送検5:00高額療養費の引き上げ一時凍結へ 28日にも表明か 政府が最終調整21:05米俳優G・ハックマンさん死去 「フレンチ・コネクション」など主演21:18