旭川17歳殺害 当時19歳の女「間違いありません」情状酌量求める

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奈良山雅俊2025年2月27日 20時00分事件があった神居大橋=北海道旭川市 北海道旭川市の神居古潭で、女子高校生(当時17)がつり橋から落ちて溺死(できし)した事件で、殺人罪などに問われた当時19歳の女(20)=旭川市=に対する裁判員裁判の初公判が27日、旭川地裁(小笠原義泰裁判長)であった。女は起訴内容を認め、弁護側が情状酌量を求めた。 公判では検察が起訴状を読み上げた後、裁判長に認否を問われた女は「間違いありません」と小声で答えた。傍聴席48席は満席で、遺族ら関係者の指定席などを除く一般傍聴席26席の抽選に154人が並んだ。 起訴状によると、女は昨年4月19日未明、内田梨瑚(りこ)被告(22)=旭川市、殺人罪などで起訴=と共謀し、高校生を車で連れ回しながら監禁したうえ、馬乗りになって高校生の顔面をこぶしで殴る暴行を加えた。殺意をもって橋の欄干に座らせ、「落ちろ」「死ねや」と何度も脅して川に落としたとされる。 検察側は冒頭陳述で、「争点は量刑」としたうえで、残虐性や動機の身勝手さ、結果の重大性などを挙げ、「内田被告と同様、主体的に犯行に関わった」と指摘。内田被告への「仲間意識から犯行に加担した側面がある」と主張した。 弁護側は、女は高校生が橋のロープに手をかけてぶら下がったのをみて「引っ張り上げようと思ったが、間に合わなかった」と転落に至る状況を説明。2歳上の内田被告とは従属的な関係にあり、今回の事件も「詳しい経緯もわからずに加担してしまった」とした。 弁護人は「遺族にも謝罪し、十分更生できる。実名が出て社会的制裁も受けた」と訴えた。 一方、内田被告の弁護人は、内田被告が「高校生が橋の外側で両手で欄干をつかんで立ったのを見て橋から離れた」「橋から車に戻る途中で川に落ちる音が聞こえた」と話しており、「殺意はなかった」と主張している。 検察側は3月3日、内田被告と少年(17)=監禁の非行内容で少年院送致=の証人尋問を予定している。内田被告は証言が自身の裁判に不利に働く可能性もあることから宣誓せず、証言しない方針だ。 この事件では現場周辺に防犯カメラがなく、2人以外に直接の目撃者はいない。ただ、内田被告は少年にビデオ通話で、橋の駐車場や欄干での暴行の様子をリアルタイムで送っていた。 5日に結審、7日に判決が言い渡される。こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ2月27日 (木)国民民主、与党案を拒否兵庫維新、県議2人を処分「ヘイト本」は置かなかった2月26日 (水)高校授業料の無償化に合意ウクライナ戦闘終結決議採択「進研ゼミ」生成AIを搭載へ2月25日 (火)ドイツで右翼躍進、第2党に立憲民主、「埋没」に危機感陥没事故後、各地で不審電話2月24日 (月)ウクライナ侵攻から3年SNSなりすまし 一斉提訴へ米軍の制服組トップを解任トップニューストップページへ相次ぐ山林火災、要因は「三つのトライアングル」 専門家に聞く対策20:00ミャンマー東部、犯罪拠点の街で日本人発見か 武装勢力が明らかに19:44フジ親会社「経営諮問委員会」を日枝氏辞任 取締役にはとどまる19:57オンラインカジノめぐり吉本興業が謝罪、再発防止策を検討19:00結婚は?子どもは? 言われ続け削られた心 「やばいとわかって」14:00ロシア、早くも制裁緩和へ盛り上がり 「トヨタ、ユニクロ戻って」19:00