朝日新聞記事有料記事聞き手・佐藤善一2025年2月27日 20時00分広範囲で白煙を上げる山林火災=2025年2月27日午前9時45分、岩手県大船渡市、朝日新聞社機から、吉田耕一郎撮影 岩手県大船渡市の山林火災は、27日夕時点でも被害が拡大しています。世界各地でなぜ、山林火災が相次いでいるのか。対策はあるのか。メカニズムに詳しい千葉大・加藤顕准教授(森林リモートセンシング)に聞きました。 ――山林火災が起きやすい条件はありますか。 山林火災には起こる三つの要素がある。気温など「気象条件」と、「燃焼物の蓄積」がどれぐらいあるか。そして「地形」だ。三つのトライアングルと言われていて、その条件がそろうと火災が起こるといわれている。 今の日本は手入れされていない森が多く、森林内に低木が混み、地面に燃えやすい枯れ葉などが積み重なっている。岩手県で起きている山林火災も手入れが行き届いていない山林内で起きたのではないか。 また、フェーン現象で局地的に乾燥状態になることが、どこでも起こりうる。そういう状態になると、燃えるものがあると火がついてしまう。燃え広がりやすい「リアス海岸」の地形も一因か もうひとつ重要なのが地形…関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ2月27日 (木)国民民主、与党案を拒否兵庫維新、県議2人を処分「ヘイト本」は置かなかった2月26日 (水)高校授業料の無償化に合意ウクライナ戦闘終結決議採択「進研ゼミ」生成AIを搭載へ2月25日 (火)ドイツで右翼躍進、第2党に立憲民主、「埋没」に危機感陥没事故後、各地で不審電話2月24日 (月)ウクライナ侵攻から3年SNSなりすまし 一斉提訴へ米軍の制服組トップを解任トップニューストップページへ相次ぐ山林火災、要因は「三つのトライアングル」 専門家に聞く対策20:00ミャンマー東部、犯罪拠点の街で日本人発見か 武装勢力が明らかに19:44フジ親会社「経営諮問委員会」を日枝氏辞任 取締役にはとどまる19:57オンラインカジノめぐり吉本興業が謝罪、再発防止策を検討19:00結婚は?子どもは? 言われ続け削られた心 「やばいとわかって」14:00ロシア、早くも制裁緩和へ盛り上がり 「トヨタ、ユニクロ戻って」19:00