中国&自国製の新車がスタンバイ どうなる日本の譲渡車両 ジャカルタで去就について聞いてみた | 乗りものニュース 2025.02.25吉永陽一(写真作家)tags: 05系(営団), 203系(国鉄), 205系(国鉄), 6000系(営団), 7000系(営団), 8500系(東急), JR東日本, 東京メトロ, 東急, 海外, 鉄道, 鉄道車両インドネシア・ジャカルタの都市圏輸送を担うKAIコミューター「KCIコミューターライン」には、東京メトロやJR東日本から譲渡された車両が活躍しています。しかし古参のため置き換えられ数を減らしています。海を渡った日の丸車両の今を紹介します。東京メトロ、JR東日本、東急電鉄の車両が譲渡 KCIコミューターラインは、インドネシアの首都ジャカルタの都市圏「JABODETABEK」の交通を担い、スカルノ・ハッタ空港線と6つの路線から構成される鉄道路線の総称です。約1067万人(インドネシア政府2023年統計)の足となっています。拡大画像ジュアンダ駅で離合する元・東京メトロ千代田線と元・JR常磐線各駅停車の車両。赤道を越えた首都で、同じ路線を走った車両が活躍するのも不思議な縁だ(2025年2月、吉永陽一撮影) 独立運行のスカルノ・ハッタ空港線以外の各路線では、日本から有償譲渡された中古電車が活躍し、最大勢力のJR東日本205系、次いで東京メトロ6000系が路線の顔です。各路線とも、比較的出会いやすい存在です。 とはいえ、古参車両であることに変わりはなく、最近は数を減らしています。ジャカルタへ渡った日本の電車はどのような状況なのでしょうか。 先述の6000系は、KCIコミューターラインに対して電機子チョッパ制御車とVVVFインバータ車の計29本が譲渡されました。側窓が「田」の字形の初期車、下降一段窓へ改造された初期車、大型窓の後期車とバリエーションに富み、例えば田の字形初期車のチョッパ制御6007編成には、俗に「きのこ形状」と呼ばれるT字形連結面が健在です。また第二次試作車である6001編成も活躍しています。 その一方で、他形式は少数派の存在です。2025年2月現在で稼働しているのは、東京メトロ05系が2本、7000系が1本。JR東日本の203系と、東急電鉄8500系も1本ずつのみでした。 KAIコミューターへ尋ねると「まだ引退時期は分からない」との回答でしたが、203系、05系、6000系の一部、7000系はチョッパ制御車のため、制御機器の経年劣化と部品供給が難しい状況です。というのも、日本ではすでにチョッパ制御機器を製造しておらず、保守部品の入手も難しいからです。そのため、故障したら運用に就くことができません。【次ページ】そのようななか中国製の新車が試運転【写真】車両基地へ潜入! 日本の車両の数々(許可を得て撮影)いざ「EXPO 2025 大阪・関西万博」 阪神高速はどんな姿で迎えるのか?いいね「日本最長の路線バス」さらに延長! 奈良交通「大仏新宮線」特別運行 所要時間スッゲー!!!活用法が明らかに! 京都丹後鉄道へ移籍の「キハ85系」 JR西日本で現車講習も実施新幹線チャイム「AMBITIOUS JAPAN!」7月20日に終了 20年の歴史にいよいよ幕どうしてこんなに地味なんだろう「JR草津線」 国鉄型も静かに消えた京都の近郊線 実は“134歳”小田急バス長大路線「渋谷~調布」大幅縮小へ 世田谷通り都区内から小田急バスほぼ消えるもっと見るこちらの機能は会員登録すると利用できます。新規会員登録(無料)ログインこちらの機能は有料会員限定の機能になります。クレジット決済なら、2週間無料!2週間無料プレミアム会員登録