有料記事大滝哲彰 山本逸生2025年2月28日 5時40分死刑囚から大野鉄平弁護士に宛てた手紙。ほとんどが黒塗りにされていた=大滝哲彰撮影 死刑囚はほかの受刑者と違い、外部との手紙のやりとりが厳しく制限される。中身を黒塗りにされることもある。では、裁判のやり直しを弁護士に依頼したいと書いたら――。過剰な黒塗りがあったと死刑囚が訴えた裁判で28日、大阪地裁が判決を言い渡す。 大野鉄平弁護士(愛知県弁護士会)がその手紙を受け取ったのは2022年6月のことだ。 大部分が黒いペンのようなもので塗りつぶされ、判読できない。その後に届いた手紙も同様で、専門機関の鑑定に出すと「再審請求」「個人的に大野先生」などの文字が浮かんだが、趣旨はわからなかった。 差出人は、10年前に大阪府寝屋川市の中学1年の男女を殺害したとして死刑が確定した山田浩二死刑囚(54)。大野弁護士は代理人を引き受け、外部とのやりとり(外部交通)を不当に制限されて「精神的苦痛を負った」として23年、国に約60万円の賠償を求めて提訴した。弁護士「冤罪を晴らすこともできなくなる」 黒塗り部分には何が書かれていたのか。 「裁判所が違法性を判断できる程度に明かす」として国が提出した書面には、こうあった。 「いろいろと相談したいので…この記事を書いた人山本逸生大阪社会部|裁判担当専門・関心分野司法、福祉、労働こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ2月28日 (金)大船渡の山林火災 1人遺体出生数は過去最少 2024年セブン創業家が買収を断念2月27日 (木)国民民主、与党案を拒否兵庫維新、県議2人を処分「ヘイト本」は置かなかった2月26日 (水)高校授業料の無償化に合意ウクライナ戦闘終結決議採択「進研ゼミ」生成AIを搭載へ2月25日 (火)ドイツで右翼躍進、第2党に立憲民主、「埋没」に危機感陥没事故後、各地で不審電話トップニューストップページへトランプ氏、対中関税「更に10%」表明 カナダ・メキシコは25%3:57通報者特定「違法恐れ」 パワハラ「過言でない」 兵庫百条委で合意22:36クルド組織PKK指導者が解散訴え 背景に何が? 今後の展開は4:50ペットのインコを虐待か 過去にはハトの首も切断 男を書類送検5:00高額療養費の引き上げ一時凍結へ 28日にも表明か 政府が最終調整21:05米俳優G・ハックマンさん死去 「フレンチ・コネクション」など主演21:18