毎日新聞 2025/2/26 09:45(最終更新 2/26 09:45) 790文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷「中西進と万葉画を楽しむ」を手にする共同執筆者の井上さやかさん=奈良県明日香村の県立万葉文化館で2025年2月21日午前10時39分、皆木成実撮影 元号「令和」を考案した万葉集研究の権威による解説本「中西進と万葉画を楽しむ」(淡交社)が出版された。中西進さん(95)が初代館長を務めた奈良県立万葉文化館(明日香村)所蔵の「万葉日本画」27作品とモチーフになった歌を紹介。共著者で文化館企画・研究係長の井上さやかさん(53)は「歌と近代絵画を融合させた万葉文化を味わってほしい」と話している。 平城京遷都の際に飛鳥地域への思いを詠んだ「飛鳥(とぶとり)の/明日香の里を/置きて去(い)なば/君があたりは/見えずかもあらむ」(78番歌、作者不詳)に寄せて描かれた万葉画は「明日香」(鈴木竹柏)。夕焼けに染まった里を情感込めて描き、中西さんは「この茜(あかね)色は(赤い神鳥)朱雀(すざく)色」と作者の感性を評価している。Advertisement中西進さん=京都市上京区で2022年7月19日、山崎一輝撮影 平城京を賛美した「あをによし/寧楽(なら)の京師(みやこ)は/咲く花の/薫(にほ)ふがごとく/今盛りなり」(328番歌、小野老(おののおゆ))の万葉画は淡い色の「奈良春霞(がすみ)」(坪内滄明)。中西さんは「『咲く花のようだ』という一語に包まれた都の慕(した)わしさと、みごとに一致」と評している。 柿本人麻呂が妻の死を悼んだ歌「秋山の/黄葉(もみち)を茂み/迷ひぬる/妹(いも)を求めむ/山道知らずも」(208番歌)の万葉画は「秋山迷ひぬる」(西田俊英)。追悼歌なのに真っ赤に表現された紅葉の山道を進む人麻呂の絵だ。中西さんは「死による血の滲(にじ)むような苦しみを描いた」と評価する。 紹介されている万葉画は、文化館が2001年オープンする際に日本画家に依頼して創作してもらった154作品の一部。「万葉画を楽しむ」はかつて中西さんが文化館会報に書いた案内文を元に編集した。A5判136ページ、1980円。全国書店で販売。なお万葉画は文化館で常設展示されておらず、特別展などで順次紹介している。【皆木成実】あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>