ラッシュ時に山手線が止まった… 「信号が変わらない」は故障じゃない!? 事故を未然に防いだ仕組みとは

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ラッシュ時に山手線が止まった… 「信号が変わらない」は故障じゃない!? 事故を未然に防いだ仕組みとは | 乗りものニュース 2025.02.27柴田東吾(鉄道趣味ライター)tags: JR東日本, システム, トラブル, 事故, 信号機, 列車, 安全, 技術, 鉄道JR山手線が朝ラッシュ時間帯に止まるトラブルがありました。原因は赤信号が切り替わらなくなったため。ただ、さらに突き詰めると、レールにひびが入っていたことも判明しました。なぜレールにひびが入ると、赤信号のままになるのでしょうか。列車の有無を検知する仕組み 2025年2月10日(月)午前、JR山手線内回りの浜松町~新橋間で、列車の運行が止まるトラブルがありました。原因はレールにひびが発生していたためで、これによって信号が赤から切り替わらず、運行できなくなったのです。なぜ、レールにひびが入ると赤信号のままになるのでしょうか。拡大画像JR山手線(画像:写真AC) 内回り列車が運行を見合わせた当初は、「信号確認」という案内がなされていました。報道によれば、「運転席に表示される信号機が赤信号に相当する表示をしたまま変わらない」というもので、現地を確認したところ、レールにひびが発生していたことがわかったのです。 通常、列車が走っている線路には、列車を検知するための電気が流れています。線路は2本のレールが長くつながっていますが、電気的にはある程度の間隔で区切られています。線路脇に信号機がある場合は、隣の信号機までのあいだが1区間です。 電気的に区切られた場所では、片側の端から2本のレールに電気を流し、もう一方の端では2本のレールから電気を受け取る回路を設けています。ある信号機の位置から電気を流し、隣の信号機の位置で電気を受け取る、と考えると理解しやすいかもしれません。 線路上を列車が通ると、レールを介した電気回路を車輪が短絡(ショート)することになり、電気を受け取る側には電気が流れなくなります。電気が流れなくなったことを検知することで、「この場所に列車がいる」という判定をしているのです。 さらに、この回路と信号機を関連付けることで、列車の後ろに位置する信号機を赤信号としています。【次ページ】レールにひび→赤信号となるメカニズム【写真】レールにひびが入った場所を見るいざ「EXPO 2025 大阪・関西万博」 阪神高速はどんな姿で迎えるのか?こちらの機能は会員登録すると利用できます。新規会員登録(無料)ログインこちらの機能は有料会員限定の機能になります。クレジット決済なら、2週間無料!2週間無料プレミアム会員登録