外国ルーツの子どもたち、仲間に会えるよ 今年も夏のキャンプを企画

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川野由起2025年2月27日 10時00分鈴木江理子さんのコメントキャンプで遊ぶ子どもたち=2024年8月、山梨県、東京YMCA提供 外国にルーツがあり、日本語でのコミュニケーションに難しさを感じている子どもたちに、支え合える仲間をつくってほしいと、公益財団法人東京YMCAが年に1度のサマーキャンプを企画し、無料で招待している。 文部科学省の調査では、公立学校で日本語指導が必要な児童生徒数(外国籍・日本国籍の合計)は2023年に6万9123人で、12年から倍増している。 東京YMCAの担当者によると、外国にルーツのある子どもたちは、言語に不安を感じることがあるだけではなく、宗教や文化の違いによって、学校や地域でのイベントなどに参加できないことがあるという。ハラール食に対応していなかったり、集団での入浴に慣れていなかったりするためだ。 このため、国籍や文化、宗教にかかわらず誰もが参加できる場をつくろうと、23年から年1回、無料のサマーキャンプを始めた。ボール遊びやカヌー、火付け体験、キャンプファイア、湖畔の散歩、アクセサリーづくりなどをして過ごす。 子どもたちと同じように、母語ではない言語のなかで暮らした経験があったり、外国にルーツがあったりするボランティアが一緒に参加。説明には、やさしい日本語や絵などを使う。 ハラール食も食べられ、個別で入浴できるなど、宗教や文化の違いにも配慮する。 これまで、ウクライナから避難してきた子どもや、自分のルーツを知らず、キャンプをきっかけに知った子どもも参加した。「ハラールの関係もあって日本の食べものを食べることができていなかったけど今回のキャンプでいろんな物を食べることができました。イスラム教の人もうけ入れ、やさしくせっしてくれてありがとうございました」などと感想が寄せられている。 東京YMCAではサマーキャンプのほか、動物園などに日帰りで出かけるプログラムや学習支援なども行う。担当者は「活動を通して仲間を増やし、誰もが安心して生きることができる社会の実現をめざしたい」と話す。 サマーキャンプなどにかかる費用を募るため、クラウドファンディング(https://readyfor.jp/projects/sankaku2025)を行っている。この記事を書いた人川野由起くらし報道部専門・関心分野こどもの虐待、社会的養育、アディクションこんな特集も教育情報(PR)注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ2月27日 (木)国民民主、与党案を拒否兵庫維新、県議2人を処分「ヘイト本」は置かなかった2月26日 (水)高校授業料の無償化に合意ウクライナ戦闘終結決議採択「進研ゼミ」生成AIを搭載へ2月25日 (火)ドイツで右翼躍進、第2党に立憲民主、「埋没」に危機感陥没事故後、各地で不審電話2月24日 (月)ウクライナ侵攻から3年SNSなりすまし 一斉提訴へ米軍の制服組トップを解任トップニューストップページへ裏金問題で安倍派会計責任者を聴取 主導幹部「今は現職でない」9:34トランプ氏、EUからの全輸入品に「25%」関税 発動時期は不明9:23みずほ銀頭取が謝罪、19年の貸金庫窃盗問題で 「不安を与えた」7:41三井住友海上、デジタル給与払いを導入へ 大手金融機関の表明は初6:00岩手・大船渡の山林火災、複数の場所で延焼続く 発生から一夜明け9:491880万円の盆栽盗難 「家族に仕送り」手にした報酬10万円は8:00