24色のペン毎日新聞 2025/2/23 06:00(最終更新 2/23 06:00) 有料記事 1851文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷自宅の作業スペースでノートパソコンから流れる音楽をもとに即興でラップするFUNIさん=横浜市で2025年2月18日、和田浩明撮影 ノートパソコンから流れ出すしっとりしたメロディーとメリハリのきいたビートの寄せては返す波に乗って、FUNIさん(41)は言葉をつむぎ始めた。横浜市内の自宅、2月中旬の夕食時。2階の作業スペースに時折、階下で2人の幼い娘たちとパートナーの交わす明るい声が漏れ聞こえてくる。 「生活のためのライスワーク、平日、現実、連日稼がなきゃいけないマネー/誰かのまねみたいな人生は避けてーけど/保育園の送り迎え、4月には下の子登園、パートナーも社会復帰、やっと少しずつ自分で考える時間ができていくはず」 ラップ制作の様子を見せてほしいという私(記者)の求めに応じ、FUNIさんの口をついて出てきたのは、最近の暮らしをめぐる思いの吐露だった。 外国ルーツの人々に対する差別や排除が内包される社会の構造を作品を通じてえぐり出し、変化を求めてストリートに立つ人々のリーダーの一人とみなされることもある在日コリアンのラッパーにして詩人。公の顔と共存する生活者としての内心がにじみ出たように見えた。 40代に入り、アルバイトにも励んで生活を支え、パートナーと育児に励み、ラップの普及活動に取り組み、演劇家や映像作家などさまざまな領域の表現者や研究者たちとつながって、社会運動にも関わる激務の日々。波にもまれながらも、ラッパーとして自らの存在を刻印した「アート」を生み出そうと、FUNIさんは今もがく。それは新たな「越境」の試みでもある。怒りから拝金へ ラップデュオ「KP(Korean Pride, Korean Power)」としてメジャーデビューし、活動していた10代後半から20代は「若者としての怒りをストレートに表現していただけだった」。当時の写真に、うかつに触れれば爆発しそうなとがった若い表情が残る。ラッパーとしての第1段階だ。…この記事は有料記事です。残り1092文字(全文1851文字)【前の記事】「それって時代のせい?」 フジ会見に感じた「じゃない感」=町野幸関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>