三浦英之2025年2月21日 20時00分日没後、延焼が続く山林の火災=2025年2月21日午後6時16分、岩手県大船渡市三陸町綾里、三浦英之撮影 「気をつけて下さい。山林火災の現場はすぐそこです」 21日午後3時半過ぎ、大規模な山林火災が発生した岩手県大船渡市三陸町。田浜漁港から火災現場へと続く山道を警備していた警察官に声をかけられ、延焼中の山林に最も近い集落に入った。 家々は火災の煙に包まれ、前が白くかすんで視界が利きにくい。集落に人影はなく、周囲には焦げくさい臭いが漂っていた。上空は消火作業のヘリコプターがバリバリと音を立ててひっきりなしに飛び交っている。 さらに山道を登ること約5分。消防隊が地上における消火活動を展開しており、「安全を確保できません。取材はここまでにしてください」と制された。 火災現場から約2キロ離れた綾里漁港周辺では、消防団員らが河川から消火用の水を防火水槽へとくみ上げる作業に従事していた。消防団の花崎龍二さん(48)は「火災が民家に迫ってきていると聞いている。先が見えないが、少しでも早く火を消し止めたい」。 火災現場はリアス海岸の半島部分。湾を挟んだ対岸では多くの周辺住民が集まり、消火作業を見つめる。近くで山仕事をしているという林業、上野盛雄さん(83)は「ここまで大きな山火事は珍しい。何が原因だったのか。人々の不安を解消するためにも、一日でも早く消し止めてほしい」と心配そうに語った。 日没が近付き、ヘリコプターなどによる消火活動が中断されると、火の勢いが強まり、徐々に延焼が広がっていく様子が近隣地域からでも確認できた。 綾里漁港で火災の様子を見ていた60代の女性は「これでは何日続くかわからない。雨に期待するしかない」と嘆いた。こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ2月21日 (金)トランプ氏が「独裁者」と批判「特技生かせる仕事」と勧誘維新2県議、立花氏に情報提供2月20日 (木)私立の支援金、増額で合意へ米関税、車に「25%程度」苦境に立たされる老舗書店2月19日 (水)「原発回帰」鮮明、閣議決定女児に性的暴行、無期懲役「水素焙煎」コーヒー量産へ2月18日 (火)赤木さんの墓参「行きたい」有本明弘さん死去 96歳科学者への信頼、日本59位トップニューストップページへフジ「27時間テレビ」中止を発表 「一連の事案受け総合的に判断」18:323連休も大雪注意、2度目のピーク 日本海側で局地的な降雪も19:00受験のため?文京区で外国籍の子増加 「3割が中国人」の不動産屋も17:00青学大陸上部の皆渡星七さんが死去 1月に悪性リンパ腫公表、21歳18:49みずほ、貸金庫窃盗を5年間公表せず 識者「他行の事案防げたかも」19:09オンラインカジノ賭博「いかなる場合も違法」 芸能やスポーツ界にも17:00