ウクライナ3年・識者に問う:小泉悠さんに聞く/上 「全力で殴り合う準備」せずに侵攻したロシア

Wait 5 sec.

ウクライナ3年・識者に問う毎日新聞 2025/2/22 06:00(最終更新 2/22 06:00) 有料記事 4941文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷ロシアのウクライナ侵攻について語る小泉悠・東京大先端科学技術研究センター准教授=東京都目黒区で2025年2月14日、畠山哲郎撮影 ロシアがウクライナへの侵攻を開始してから丸3年。「時間の問題」とされた首都キーウ陥落の危機を乗り越え、長期戦に持ち込んだウクライナだったが、地力に勝るロシアに押される展開が続く。ロシアの軍事・安全保障に詳しい東京大先端科学技術研究センターの小泉悠准教授は、ドローンなどの最新兵器が目を引くものの、その実態は「古典的な大戦争への回帰だ」と語る。<全3回の1回目> <次の関連記事があります> ・米露による合意は「降伏の強要になりかねない」(23日午前6時公開予定) ・「大日本帝国のような国」にどう向き合うべきか(24日午前6時公開予定)「ハイブリッド戦争」のはずが… ――2022年2月の侵攻開始から3年が経過しました。 ◆この3年間、「軍事屋」(安全保障専門家)として私がずっと思っていたのは、「大きな戦争」が回帰してきたということだ。 14年にロシアがウクライナ南部クリミア半島を併合し、東部ドンバス(ドネツク、ルガンスク両州一帯)に介入した際、ロシアへの脅威認識が高まった。しかしその時は、ロシアが覆面をした特殊部隊や民兵を使い、からめ手で国家が意思を通そうとする「ハイブリッド戦争」の時代が来たと解釈された。 ハイブリッド戦争では、サイバー攻撃や偽情報の流布なども組み合わされる。16年米大統領選への介入疑惑も注目された。 ところがロシアとウクライナの戦争は、ハイブリッドではなく、非常に古典的な大戦争だ。しかも旧ソ連第1位と2位の軍事大国が、互いに戦時増強を行い、外国から援助をかき集めて、全力で殴り合ってきた。 こういう戦争が21世紀に起きるとは、皆あまり予測していなかったと思う。 問題はその中に、プーチン露大統領本人が含まれるのではないかということだ。彼はハイブリッド戦…この記事は有料記事です。残り4197文字(全文4941文字)【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>