相談に来た同級生へ「結婚した?」 巡査部長、ルール無視の公私混同

Wait 5 sec.

朝日新聞記事小田健司2025年2月22日 6時00分兵庫県警本部 下心はなかった――。警察の調査に対し、そう弁解した巡査部長。捜査資料から抜き取ったのは、事件の被害相談に来た高校の同級生の個人情報だった。 兵庫県警監察官室によると昨年11月12日、ある女性が被害相談のため、神戸市内の警察署を訪れた。 この署に勤務していた巡査部長は当日、刑事課の宿直に入っていた。相談は刑事課で受けることになったという。 だが巡査部長と女性は高校の同級生だったと分かったため、上司の警部補らは巡査部長に対し、女性へ接触をしないように指示した。 通常、家族や知人の事件に刑事は関わらない運用がされているためだ。 ところが巡査部長はこの指示を聞かずに、女性を聴取の場所まで案内し、結婚しているかどうかなどの近況を尋ねたという。 さらに捜査資料から女性の携帯電話番号を把握。LINEのアカウントを検索して連絡をとった。女性は電話には出なかったという。 同月18日には2回目の聴取があったが、巡査部長はまた女性を聴取場所まで案内。その際、再びプライベートに関する質問をしたという。 「公私混同した非常識な行動だ」 女性が翌日、県警本部にそう苦情を申し立て、事案が発覚した。 上司が巡査部長を聴取したところ、当初はLINEで連絡を取ろうとしたことを否認。「電話を調べればすぐに分かる」と追及されても、否認を続けた。 ところが自宅に戻ってから、別の上司に連絡を取ったことを認めた。 今年1月、警務部長訓戒の処分を受けた。監察官室に「下心はなかったが、あると思われても仕方ない。反省しています」と話したという。 既婚者だという巡査部長はその後、別の署に異動して、現在、刑事以外の業務に従事しているという。この記事を書いた人小田健司神戸総局|事件・調査報道担当専門・関心分野権力監視、原発、公共事業、ボブ・ディラン関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ2月22日 (土)生鮮食品の値上げ、鮮明にオンラインカジノ 摘発増加ファラオの墓、発見2月21日 (金)トランプ氏が「独裁者」と批判「特技生かせる仕事」と勧誘維新2県議、立花氏に情報提供2月20日 (木)私立の支援金、増額で合意へ米関税、車に「25%程度」苦境に立たされる老舗書店2月19日 (水)「原発回帰」鮮明、閣議決定女児に性的暴行、無期懲役「水素焙煎」コーヒー量産へトップニューストップページへ百条委の報告書案、維新の意見削除へ 「通報者探索やむを得ず」など22:00オリックスの山岡泰輔投手、オンラインカジノ利用の疑いで活動を自粛22:043連休も大雪注意、2度目のピーク 日本海側で局地的な降雪も19:00受験のため?文京区で外国籍の子増加 「3割が中国人」の不動産屋も17:00荷物専用新幹線 今秋つばさでデビュー 開業以来初5:00「SHOGUN」鞠子役のサワイさん 米タイム誌「今年の女性」に22:12