傷痕が消える…では何を残すか 災害の記憶伝えるために 能登と島原

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朝日新聞連載with NOTO 能登の記者ノート記事有料記事樫村伸哉2025年2月22日 14時00分解体された建物の横を歩く人=2025年2月17日午後1時27分、石川県珠洲市正院町、樫村伸哉撮影 「変わらないなあ」と「変わったなあ」。能登半島地震から1年余りが過ぎた被災地を歩くと、二つの思いが交錯する。崩れ落ちた家の横に、解体後の更地が広がる。深い傷痕が消えていく過程だ。 公費解体が7割近く終わった石川県珠洲市で、自宅の解体作業を見つめる70代の女性がいた。「傷は消えても、地震で家がこんなになった悔しさは消えませんよ」解体作業を見つめる人=2025年2月17日午後1時47分、石川県珠洲市飯田町、樫村伸哉撮影 町並みがよみがえり、被災者の日常が戻ってほしいと願う一方で、疑問がある。被災地を将来訪れた人に「災害の記憶」は伝わるだろうかと。 私は昨年末、長崎県の島原半島を取材した。雲仙・普賢岳が1990年に噴火し、降灰と火砕流、土石流が約6年間続いた。ふもとの島原市では1991年6月、大火砕流で43人が犠牲になった。 長崎に勤務していた時以来、27年ぶりの再訪だった。火山灰が積もった山肌や農地に緑が戻り、新しい道路が何本も走り、当時はなかったファストフードの店舗がにぎわっていた。 復興したまちには、災害の実相を伝える多くの遺構や遺物があった。 報道関係者ら20人が大火砕…能登半島地震(2024年)2024年1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。地震をめぐる最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ2月22日 (土)生鮮食品の値上げ、鮮明にオンラインカジノ 摘発増加ファラオの墓、発見2月21日 (金)トランプ氏が「独裁者」と批判「特技生かせる仕事」と勧誘維新2県議、立花氏に情報提供2月20日 (木)私立の支援金、増額で合意へ米関税、車に「25%程度」苦境に立たされる老舗書店2月19日 (水)「原発回帰」鮮明、閣議決定女児に性的暴行、無期懲役「水素焙煎」コーヒー量産へトップニューストップページへ絶縁した兄 生まれ育ったロシアと戦う娘息子 「小さくなった希望」7:00企業・団体献金公開の政党支部、5.6%…自民案に「ぶったまげた」12:00ミャンマーへの電力遮断、詐欺集団に効いた? 住民が語る深刻な問題12:00米国が対抗案検討 国連総会でのウクライナ平和決議案、欧州と対立も10:25ツタンカーメン以来103年ぶり トトメス2世の墓発見、その意義は12:35両親が愛した庭との別れ 「せめても」と救ったシダレモミジのゆくえ14:00