豊平森2025年6月5日 19時35分富士トラムのイメージ=山梨県提供 富士山を登る山梨県の新交通システム「富士トラム」(仮称)構想について、県は5日、道路に埋め込んだ磁気マーカーで車体を誘導する方式を軸に検討する方針を明らかにした。安全性や費用などを総合的に判断し、優位だと結論づけた。 富士トラムは、富士山のふもとと5合目をつなぐ有料道路「富士スバルライン」を走らせる新交通システム構想。開業すれば原則、一般車は富士スバルラインを通れなくする。オーバーツーリズム問題を抱える世界文化遺産・富士山の「来訪者コントロール」が狙いだ。 県は富士山の環境や景観にも配慮するため、①急曲線・急勾配が走れる②緊急時には車も走行できる③架線がないなど景観に配慮④排ガスを出さない、の4条件を満たす交通システムを検討した。 ゴムタイヤで走る電車のような車体を磁気で誘導する方式と、路上の白線を光学的に読み取って誘導する方式に加え、県が昨秋に断念した次世代型路面電車(LRT)、1本の鉄のレールに沿ってゴムタイヤで走る中央案内軌条(トランスロール)、バスの計5交通システムを一定の条件で比べた。 その結果、費用や安全性、緊急時の対応、来訪者コントロールの可能性などを総合的に判断し、磁気誘導方式の富士トラムが優位と結論付けた。白線誘導方式は、悪天候時や積雪時に不利なため、富士山では採用しない。鉄路が不要になるため、磁気誘導方式の導入コストはLRT(1340億円)の半分以下の618億円と試算した。 富士トラムは、甲府市内にできるリニア中央新幹線の新駅と、富士山や県内各地を結ぶ2次交通の役割も担う構想だ。 長崎幸太郎知事はこの日の定例会見で「できるだけ早く進めたい。どういう事業体、ビジネスモデルを考えていくのか、早急に整理したい」と述べた。こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月5日 (木)李在明氏、韓国大統領に就任出生数、初めて70万人割れ朝食抜くとおなかぽっこり?6月4日 (水)長嶋茂雄さん死去 89歳ロシア、事実上の降伏を要求台風1号、まだ発生なし6月3日 (火)内閣不信任案なら解散検討元横綱白鵬が退職届閉山した金鉱山 外資が狙う6月2日 (月)懲役・禁錮が廃止、拘禁刑に赤字の国内線 路線維持へ議論クマ 道を避けている可能性トップニューストップページへアベノマスク契約、国の不開示取り消す判決「文書ないと考えがたい」13:28フジテレビ、港前社長と大多元専務を提訴へ 元編成部長ら計5人処分18:20証券口座乗っ取り、不正取引5240億円に 5月末でさらに被害拡大16:06日本のispaceまもなく月面着陸 ぶっつけ本番、難敵は「重力」18:00地域金融機関への公的資金、条件を厳格化 いわき信組問題で法改正へ17:26「地面師」の舞台は地価上昇の大阪ミナミ 14億円詐取容疑の男逮捕16:30