Windows 11 25H2では、CPU使用率を抑えてバッテリー駆動時間を延ばす新たな電源管理機能が追加

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Windows 11の次期機能アップデート「Windows 11 Version 25H2」では、バッテリー駆動時間を延ばすための新たな電源管理機能が追加されることがわかりました(Windows Latest)。新機能は「ユーザーインタラクション対応 CPU パワーマネジメント」と呼ばれ、ユーザーがPCを操作していないと判断された場合、CPUの使用率を積極的に抑えることでバッテリー持続時間を延ばすという画期的な機能です。この機能はWindows 11 Insider Preview Build 26200.5603 (Dev Channel)で追加されていて、Microsoftは次のように説明しています。We’re introducing User Interaction-Aware CPU Power Management, an OS-level enhancement that helps reduce power consumption and extend your battery life. After a period of inactivity on your PC, Windows now conserve power by automatically applying efficient power management policies. This happens seamlessly to save energy while you’re inactive, with full performance instantly restored the moment you get back to it. It’s another way we’re working to make your Windows experience both responsive and energy-efficient!消費電力を抑え、バッテリー駆動時間を延ばすOSレベルの機能強化として、ユーザーインタラクションを考慮したCPU電源管理を導入します。PCを一定時間操作しないと、Windowsは自動的に効率的な電源管理ポリシーを適用して電力を節約します。これは、非アクティブな状態でもシームレスに実行され、エネルギーを節約します。これは、お客様のWindowsエクスペリエンスを、応答性とエネルギー効率の両方に優れたものにするための、私たちのもうひとつの取り組みです!例えば、ユーザーがPCから離れ、マウスやキーボードの入力がしばらくない場合、Windowsはこれを「ユーザー非活動状態」と認識し、CPUの動作を低負荷モードへ移行します。具体的には以下のような動作を行います。CPUのクロック速度や電圧を下げ、パワーセーブモードへ長時間スリープモード(Cステート)に移行ユーザーが戻って操作を再開すると、瞬時に通常のパフォーマンスへ動画視聴やゲームプレイなど、PCが積極的に稼働しているシナリオでは、この機能は適用されないようになっているため、快適なパフォーマンスを維持しつつ省電力化が可能となります。ユーザーが設定でオフにすることもできるため、自身の使い方に合わせて最適な調整が可能で、特に、外出先でバッテリーを節約したいときに便利な機能になることが期待されます。Microsoftはこのほかにもに「Copilotによるバッテリー管理支援」の機能もテスト中とされています。れは、バッテリー状態を監視し、最適な設定変更をリアルタイムで提案するというもので、画面の明るさや、電源モードの変更、バックグランドの最適化などを行います。ただしこの機能はユーザーデータをAIに送信することはなく単なるスクリプトによる制御とのことです。Appleシリコン搭載MacBookが10時間〜20時間という圧倒的なバッテリー持続時間を実現しているなか、機種毎にばらつきが大きいWidnowsノートPC全体のバッテリー持続時間を延長することができる機能として期待したいと思います。