認知症行方不明者1.8万人 死者の8割「生活圏内」で発見 昨年

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有料記事板倉大地 堅島敢太郎2025年6月5日 18時00分認知症の行方不明者の死亡確認場所 昨年1年間で届け出があった認知症の行方不明者は1万8121人(前年比918人減)だった。このうち亡くなった状態で見つかった人は491人。警察庁が遺体の発見場所を初めて分析したところ、8割近くが5キロ以内の「生活圏内」で発見されていた。同庁が5日発表した。 行方不明者を年齢別に見ると、80代以上が1万1152人で6割超を占めた。70代6054人、60代777人、50代129人、40代9人と続いた。都道府県別では、大阪2086人、神奈川1907人、埼玉1812人の順に多かった。 2023年以前に届けられた人を含めると、昨年中に生存が確認されたのは1万6942人。届け出を受理してから3日以内に98.2%が発見された。1年以上経って生存が確認された人は2人だった。 一方、遺体で発見された場所は、行方がわからなくなったところから1キロ以内が235人、1キロ超~5キロ以内が147人。50キロを超える場所で見つかった人は15人だった。 発見場所は多い順に「河川・河川敷」(115人)や「用水路・側溝」(79人)、「山林」(71人)で、警察庁は「捜索が困難となる場所も多く、発見が遅くなると生命に大きく影響する」と指摘。行方不明になった場所周辺での死亡事例が多いことも踏まえ、同庁は「行方がわからなくなってから迅速に捜すことが重要だ」としている。 また、認知症の人を含む行方不明者届があったのは昨年1年間で8万2563人(前年比7581人減)で、10代が最も多かった。原因は認知症を含む病気関係が最多で、不詳、その他、家族関係と続いた。 警察庁の太刀川浩一次長は5日の定例会見で、「行方不明者の早期発見には、自治体や事業者などと連携して地域全体で取り組むことが重要だ」と述べ、警察としてドローンの活用などを進める考えを示した。 認知症で行方不明になった人…この記事を書いた人板倉大地東京社会部|警察庁担当専門・関心分野事件、事故、警察行政こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月5日 (木)李在明氏、韓国大統領に就任出生数、初めて70万人割れ朝食抜くとおなかぽっこり?6月4日 (水)長嶋茂雄さん死去 89歳ロシア、事実上の降伏を要求台風1号、まだ発生なし6月3日 (火)内閣不信任案なら解散検討元横綱白鵬が退職届閉山した金鉱山 外資が狙う6月2日 (月)懲役・禁錮が廃止、拘禁刑に赤字の国内線 路線維持へ議論クマ 道を避けている可能性トップニューストップページへアベノマスク契約、国の不開示取り消す判決「文書ないと考えがたい」13:28フジテレビ、港前社長と大多元専務を提訴へ 元編成部長ら計6人処分18:20証券口座乗っ取り、不正取引5240億円に 5月末でさらに被害拡大16:06日本のispaceまもなく月面着陸 ぶっつけ本番、難敵は「重力」18:00「地面師」の舞台は地価上昇の大阪ミナミ 14億円詐取容疑の男逮捕16:30地域金融機関への公的資金、条件を厳格化 いわき信組問題で法改正へ17:26