「なんか道路が“1回転”してるんだけど…」 東京の不思議な道に隠された“過去” なぜこんなカタチに?

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2025.07.06乗りものニュース編集部tags: JR東日本, 府中街道, 武蔵野線, 道路東京都内の道路で、高速道路のICやJCTでもないのに、地図上でクルリと「一回転」している場所があります。どのような道路なのでしょうか。歴史を紐解くと納得でした。 東京の道路地図を見ていると、高速道路のICやJCTでもないのに、道路が「1回転」している場所を発見。どのような道路なのでしょうか。拡大画像北府中駅の近くにある“1回転”する道路(画像:Google)。 その場所は東京都府中市、JR武蔵野線の北府中駅の南側です。府中の森公園から新府中街道方面を東西に結ぶ「富士見通り」が、途中で“1回転”しています。 回転しているところのすぐ西側には、JR武蔵野線が通っています。富士見通りはこの部分で地上の武蔵野線をまたぐ橋になっており、西側から来ると、次第に高度を上げていくのですが、線路を越えるとすぐ“ループ橋”になり、急カーブを描きながらスルスルと下りていくのです。片側には歩行者自転車道を併設しています。 このように、橋の片方は通常の形で、片方はループという形状は、“長さが足りない”場合に採られることが多いです。ループのたもとでは、南北の幹線道路である府中街道に接続しています。通常の橋にしてしまうと、線路から府中街道までの長さが足りないため、このような形になったと考えられます。【次ページ】武蔵野線の開通とほぼ同時期 でも「前史」が【なるほど!】これが東京の「1回転してる道路」です(写真)