住民票の続き柄表記はなぜ「子」か 30年前、国を動かしたある女性

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毎日新聞 2025/7/6 07:00(最終更新 7/6 07:00) 有料記事 1923文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷法務省との交渉を前に永田町の路上に立つ田中須美子さん(左)とパートナーの福喜多昇さん=東京都千代田区で2025年6月4日、吉田航太撮影 3月下旬、東京都武蔵野市の会議室で、ある集会が開かれていた。出席したのは約40人。事実婚のカップルやシングルマザーの姿があった。集会を企画した田中須美子さん(77)=同市=はこうあいさつした。 「30年たっても、あの時の感動や喜びを忘れることはありません」 「あの時」とは、1995年3月1日。自治省(現総務省)の決定により、住民票の「続き柄」の表記が全国一斉に変更された時だ。 <後編> ・「子どもはみんな平等だ」 婚外子への差別と闘った「原点」の光景 結婚には婚姻届を提出する法律婚と、さまざまな事情でそれを出さない事実婚とがある。法律婚により生まれた子は「嫡出子」(婚内子)、事実婚など法律婚をしていない女性が産んだ子は「非嫡出子」(婚外子)と呼ばれるが、かつては住民票を見れば、その違いが一目で分かる表記だった。 婚内子は「長男」「長女」「次男」「次女」……。だが、婚外子の場合は「子」だった。 田中さんは婚内子と婚外子の表記の違いを「法の下の平等を定めた憲法14条に反し、差別だ」と考え、国などと粘り強く交渉し、訴訟も提起した。その思いが「行政の壁」に穴を開けた。出産前なのに「子どもがかわいそう」 73年。武蔵野市職員だった田中さんは26歳の時、同じ市職員で同い年の福喜多昇さんと事実婚をして共同生活を始めた。婚姻届を出さなかったのは、夫婦同姓の強制や、「嫁」の役割についてかねて疑問を抱いていたからだった。 しかし、まだ出産していないのに「子どもがかわいそうだから婚姻届を出すべきだ」「子どもが成長したら離婚して姓を戻せばいい」などと周囲に非難された。 85年に娘を出産した際、出生届という壁…この記事は有料記事です。残り1219文字(全文1923文字)あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>