毎日新聞 2025/7/6 07:01(最終更新 7/6 07:01) 有料記事 3207文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷永田町に立つ田中須美子さん=東京都千代田区で2025年6月4日、吉田航太撮影 元東京都武蔵野市職員の田中須美子さん(77)は、非嫡出子(婚外子)が住民票や戸籍で差別的な表記をされていると訴え、裁判や国との交渉で撤廃を強く求め続けてきた。40年以上続く運動の原点には、自身の生い立ちがあった。 <前編> ・住民票の続き柄表記はなぜ「子」か 30年前、国を動かしたある女性 1947年、千葉県で生まれた。8人きょうだいの末っ子で、父方の祖母など計12人で暮らしていた。母は嫁として、朝から晩まで家族のために黙々と家事をこなしていた。父は自分が一家の長だと言い、浮気を繰り返して帰宅しないこともしばしば。母がとがめると暴力を振るった。田中さんは「結婚後も、相手と対等で互いを尊重しあう関係でいたい」と考えるようになった。出生届、抗議の男性に感動 田中さんは武蔵野市の戸籍実務を扱う部署に約8年間勤めていた。娘を出産する前、こんな場面に遭遇した。 出生届を提出しようと窓口に来た男性が抗議をしていた。出生届の「嫡出子」か「嫡出でない子」を選んでチェックを入れる欄についてだった。出生届では「嫡出子」(婚内子)の場合は「長男」「長女」、「嫡出でない子」(婚外子)は「子」と表記される。 男性は「これは子どもに対する差別であり、親として自分の子を差別することはできない」と主張し、記入を拒んでいた。 やりとりを見ていた田中さんは感動し「私も子どもができたら、差別に抵抗しなければ」と思いを強くした。 こんな話も聞いた。住民票の交付を求めた女性が未婚で、自身の子ども…この記事は有料記事です。残り2569文字(全文3207文字)あわせて読みたいAdvertisement現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>