「もうどこも痛くない」原爆で死んだ14歳 焦げた制服が伝えるもの

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有料記事上田学2025年7月6日 7時00分広島市内の自宅前で撮影された豊島長生さん(右奥)一家の家族写真。敏子さん(中央手前)、永町洋子さん(左)も写っている=永町謙さん提供 80年前、広島市内で原爆投下の熱線を浴び、14歳で亡くなった豊島長生(たけお)さんの制服が、全国各地で原爆の悲惨さを今に伝えている。焼け焦げ、血痕が残った、つぎはぎだらけの制服に込められた思いを受け継いでいるのは、残された家族だ。 広島県立広島第二中学校(現広島観音高校)の1年生だった豊島さんは1945年8月6日、爆心地から約500メートル離れた場所で、学徒動員で一緒にいた同級生ら約320人とともに被曝(ひばく)した。空襲による延焼を防ぐため、密集した家屋を壊して道幅を広げる「建物疎開」の作業を始めようと整列していた時だった。 豊島さんは将来、特攻隊を志願していたという。今も残る「特別攻撃隊」と題した豊島さんの作文では、真珠湾攻撃で戦死した9人の海軍軍人を「大和魂を十分に発揮された」と記している。 また、「君のため何か惜しまん若桜散って甲斐ある命なりせば」という歌を引用。「僕もこの歌を守り、一日も早くこの命を捧げたい気持ちでいっぱいであります」と結んでいる。小中学校とも優秀な成績で、学校の推薦で翌年、海軍兵学校に入ることが決まっていたという。  多くの生徒は熱線と爆風で即…【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちらこの記事を書いた人上田学ネットワーク報道本部|首都圏ニュースセンター専門・関心分野地方過疎(地方創生)、まちづくり、消費者問題、福祉・介護、社会保障戦後80年第2次世界大戦では、日本人だけでも300万人以上が犠牲になったと言われています。戦後80年となる今年、あの時代を振り返る意義とは何か。全国各地のニュースをまとめています。[もっと見る]こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ7月6日 (日)自公、過半数は微妙 序盤情勢欧州で徴兵制の復活 広がる通知表、学年末のみを検討へ7月5日 (土)英ダガー賞に王谷晶さん広がる退職代行、実は違法?悪石島の13人、島外避難7月4日 (金)参院選スタート在沖米軍が沖縄県庁訪れ謝罪富士山吉田ルート、山開き7月3日 (木)参院選、きょう公示鹿児島・トカラ 群発地震続くダライ・ラマ 輪廻転生存続へトップニューストップページへ参院選の勝敗を左右「1人区」に与野党照準 国民・参政の勢い影響も20:14自民、12議席前後か 参政は6議席前後の可能性 比例区・序盤情勢18:45マンション住民なりすまし、管理組合の本人確認強化へ 国交省が方針5:00N党・立花孝志氏 街頭演説で「黒人やイスラム系が夜に騒ぎ、怖い」0:02尿意で夜中に何度もトイレに 前立腺肥大症に新たな二つの治療法7:00迫る30年ぶり7・7・7 昭和は空気、平成はフィーバー、令和は?7:00