なぜ住宅街の地中にボンベ? 高度成長期の名残か 東京・葛西の爆発

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有料記事藤田大道 長妻昭明2025年6月3日 13時00分東京都江戸川区の新築工事現場で起きた爆発事故で、地中から見つかったアセチレンガスのボンベ=2025年5月28日午後1時13分、同区東葛西5丁目、藤田大道撮影 東京都江戸川区の住宅街で5月、10人に軽傷を負わせ、半径120メートルに及ぶ被害を出した爆発事故があった。原因となった古いガスボンベは、地表から約50センチに埋まっていた。なぜ住宅街に危険物が埋まっていたのか。 5月27日朝、東京メトロ東西線葛西駅から徒歩4分ほどの住宅街の一角。新築の戸建て住宅の工事で、5人の男性作業員が基礎になるパイプを地中に打ち込んでいた。作業開始から約40分後の午前9時半頃までは順調だった。 警視庁によると、異変が起きたのは、予定の51本のうち10本目を打ち込んでいたところだった。 「硬いものにあたり、掘削を続けると白煙のようなガスが出た」 警視庁への聴取に作業員はそう説明した。ガス臭もして避難しようとしたところ、爆発が起きたという。ボンベに穴ができて、そこからガスが漏れて爆発したとみられる。 その衝撃は「雷が落ちたのかと思った」(近隣住民)という大きな爆発音とともに、近隣に広がった。半径120メートル以内にある計38棟の窓ガラスや壁が破損。作業員や通行人ら10人がけがをしたが、いずれも軽傷だった。 事故翌日の実況見分で、「アセチレンガス」が入っていたボンベが地中48センチに埋まっていたのが見つかった。ボンベは全長103センチ、直径26センチほどで、全体的にさびついており、1964年11月に初回の検査に合格したことを示す刻印がされていたという。 現場は、少なくとも40年前から駐車場として使われていた。同庁は、ボンベは土地が舗装されるよりも前から埋められていた可能性があるとみている。 誰が、なぜボンベを埋めたのか。専門家は「高度経済成長期の建設ラッシュ」の名残ではと推測する。 ガスボンベの適切な保管・処…こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月3日 (火)内閣不信任案なら解散検討元横綱白鵬が退職届閉山した金鉱山 外資が狙う6月2日 (月)懲役・禁錮が廃止、拘禁刑に赤字の国内線 路線維持へ議論クマ 道を避けている可能性6月1日 (日)イベント前倒し相次ぐ なぜコメ民間輸入、過去最大子ども見守り用GPS、悪用か5月31日 (土)水産物の中国向け輸出再開へ選択的別姓、法案が審議入り名なしのチョウ化石 実は新種トップニューストップページへ長嶋茂雄さんが死去、89歳 「ミスタープロ野球」の元巨人監督9:24兵庫・斎藤知事、給料3カ月5割カット提案へ 議会から反対意見も12:43中国・大連で日本人2人殺害、容疑の中国人を拘束 知人間トラブルか10:22【そもそも解説】きょう投開票の韓国大統領選 政策など何が変わる?12:00「おいしい」言い過ぎちゃう? 京の名料亭の主・村田吉弘さんが警鐘10:30後絶たぬ「節税ビジネス」の効果はある? 業者が30億円所得隠し5:00