毎日新聞 2025/6/2 07:00(最終更新 6/2 07:00) 有料記事 3374文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷ニューヨークの国連本部前でジョイセフのメンバーと記念撮影する草野さん(後列右から2人目)。性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の課題解決に取り組む若者世代も同行した=ジョイセフ提供 <女性の権利は危機に瀕(ひん)しています。家父長制の毒が、より強力な形で復活しています。世界中でミソジニー(女性嫌悪)を掲げる者が、力と自信を強めているのです> 今年3月、米ニューヨークの国連本部で開かれた国連女性の地位委員会(CSW)。グテレス事務総長は開会のあいさつで、強い危機感をあらわにした。 念頭にあるのは、国内外で中絶や性感染症対策に関する資金援助を停止するトランプ米政権の動きだ。 国連との協議資格を持つ国際NGO「ジョイセフ」の一員として、委員会に参加した草野洋美さんは「バックラッシュ(揺り戻し)どころではない。以前より不平等や差別が深刻化するプッシュバック(押し戻し)の時代だ」と指摘する。 草野さんが米国で見たその実態とは――。 <主な内容> ・米国の意見書に「絶句」 ・中絶反対派によるプレッシャー ・米国の対外援助停止で大打撃 ・日本はずっとプッシュバック?北京会議から30年 CSWは、国連経済社会理事会に女性の権利に関する勧告や提言を行う委員会だ。各国の政府関係者や市民団体が毎年参加する。 今年は、第4回世界女性会議(北京会議)から30年の進捗(しんちょく)を確認する「北京+(プラス)30」がテーマとなった。 北京会議は、世界各国が女性の人権保障を宣言し、子どもを産む・産まないを選択する権利や性暴力撲滅といった「性と生殖に関する健康と権利(SRHR)」という考え方が確立された国際会議だ。 「しかし実態は、『北京-(マイナス)30』でしたね」 草野さんが現地で見たのは、急速に保守化・右傾化する米国の姿だった。米国の意見書に絶句 この委員会では、5年ごとに北京会議以降のジェンダー平等の進捗について評価を行い、政治宣言を採択する。 今年は採択の年にあたるが、米国を含む保守的な国が強硬にジェンダーやSDGs(持続可能な開発目標)という文言に拒否感を示し、取りまとめが難航したという。 草野さんは、米国が発表した意見書に「絶句した」と明かす。 <トランプ大統領は、健康に悪影響を与えるジェンダー…この記事は有料記事です。残り2508文字(全文3374文字)【時系列で見る】関連記事あわせて読みたいAdvertisementこの記事の特集・連載この記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>