有料記事聞き手・島崎周2025年6月2日 6時00分藤田直哉さんのコメント 6月からの拘禁刑導入について、受刑者の人権の観点から刑務所での処遇改善を訴えてきた人はどうみているのか。設立30年を迎えたNPO法人「監獄人権センター」代表の海渡雄一弁護士に聞きました。NPO法人「監獄人権センター」代表の海渡雄一弁護士=2025年5月10日午前11時23分、東京都千代田区、島崎周撮影 ――拘禁刑導入をどう受け止めていますか。 「更生を信じる」という言葉を、法務省が使ったことは非常に驚きました。 ――ホームページで「更生を信じる力で もっと安全で、豊かな社会を」と掲げているものですね。 私たちが活動を始めた30年前は、「受刑者の人権」という考え方さえなく、暴行や虐待さえ、規律秩序の名の下に日常的に行われていました。 その後進ぶりが国際社会からの批判にさらされ、活動を始めた私たちが掲げたのが「対象者を信じる」という理念です。30年が経ち、法務省の考え方と、私たちの考え方が重なったと感じています。 ――期待できるということですね。 刑務作業を全ての受刑者に一律に科すということがなくなり、「社会復帰のための処遇」を法務省は大きな目的としました。画期的なことで、処遇のあり方を根底から変えようとしていると受け止めています。 ただ、もちろん、不安もあります。 ――具体的には? 進め方がやや性急だと感じて…この記事を書いた人島崎周東京社会部|文部科学省担当専門・関心分野性暴力、性教育、被害と加害、宗教、学び、人権こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月2日 (月)懲役・禁錮が廃止、拘禁刑に赤字の国内線 路線維持へ議論クマ 道を避けている可能性6月1日 (日)イベント前倒し相次ぐ なぜコメ民間輸入、過去最大子ども見守り用GPS、悪用か5月31日 (土)水産物の中国向け輸出再開へ選択的別姓、法案が審議入り名なしのチョウ化石 実は新種5月30日 (金)トランプ関税に差し止め命令中国人学生ビザ「取り消す」NTTドコモ、銀行業参入トップニューストップページへウクライナ特殊作戦、ロシアに「1兆円の損害」 爆撃機34%を破壊5:42受刑者を「さん」づけで呼ぶ刑務官 現場の戸惑いと必要なマンパワー6:00「異常事態」のコメ価格高騰、伏線は4年前に 減反・流通多様化も影6:00アニメ「サザエさん」のイクラ役が交代 69年の放送開始から担当21:29韓国大統領選、3日の投票を前に最後の訴え 非常戒厳に有権者の思い様々6:00「ぜいたくしてない」40歳課長→50歳部長でも…住宅ローン返せず17:00