施設は「給料」、働き手は「成長」 外国人介護人材の転職に認識の差

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有料記事吉田博紀2025年6月2日 8時00分国内の介護施設では外国人人材の存在が不可欠になっている=2022年、茨城県結城市(本文とは関係ありません) 施設側が想定するのは「給料」、働く側が重視するのは「自分の成長」――。国内で介護に携わる外国人人材が転職した理由を聞くと、受け入れる介護事業者と働き手の間で認識のズレがあることが、みずほリサーチ&テクノロジーズの調査で分かった。 地方から都市部への転職も、全体の2割程度にとどまっている。外国人人材の転職の自由を拡大すると、人材が給料の良い都市に流出すると心配されているが、やり方次第で防げる可能性を示す結果と言えそうだ。みずほリサーチ&テクノロジーズがアンケート 原則転職ができない技能実習制度が2027年までに育成就労制度に移行し、同じ分野での転職が認められるようになるのを前に、介護分野の転職の実情を調べようと、全国の介護事業者5千(有効回答数1189)と、介護施設で働く外国人2094人に昨年秋、アンケートした。 事業者側に、外国人人材が他事業所へ転職する場合に想定される理由(複数回答)を聞いたところ「給与を上げるため」が78.9%を占めた。 一方、転職経験のある外国人に今の事業所で働きたいと思った理由(同)を聞くと「自分が成長できる」(37.9%)が「給料がよい」(34.3%)を上回って最多だった。転職を考えるまでに勤務した年数別にみると、6カ月未満の転職者は「給料」が3割と最多だったが、3年~5年未満だと2割の「成長」が「給料」を上回って最も多くなった。外国人介護人材が重視する「成長」とはどんなものなのでしょうか? 記事後半では、3年前に転職を経験したフィリピン人女性の事例を探ります。 転職前と後の勤務先を尋ねる…こんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ6月2日 (月)懲役・禁錮が廃止、拘禁刑に赤字の国内線 路線維持へ議論クマ 道を避けている可能性6月1日 (日)イベント前倒し相次ぐ なぜコメ民間輸入、過去最大子ども見守り用GPS、悪用か5月31日 (土)水産物の中国向け輸出再開へ選択的別姓、法案が審議入り名なしのチョウ化石 実は新種5月30日 (金)トランプ関税に差し止め命令中国人学生ビザ「取り消す」NTTドコモ、銀行業参入トップニューストップページへウクライナ特殊作戦、ロシアに「1兆円の損害」 爆撃機34%を破壊5:42東北新幹線の2度の連結外れ 車両は別でも電気信号送る基板は同じ5:00ホンダ・プレリュード24年ぶり復活へ 低迷のクーペ市場を救えるか7:00「推し」を負かせた相手に罵声 熱狂「飯圏」、集団批判に電話攻撃も7:00渡米してたたいた起業家の「登竜門」 200人合宿から始まった挑戦6:30「ぜいたくしてない」40歳課長→50歳部長でも…住宅ローン返せず