Windows 10仮想マシンを最小要件をバイパスしてWindows 11にアップグレードする方法

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MicrosoftはWindows 11で最小要件を変更し、TPMやセキュアブートを必須化しました。仮想マシンでもそれは変わらず、既存のWindows 10仮想マシンをアップグレードする際、基本的にはこの要件を満たす必要があります。とはいえ実機には、最小要件をバイパスする方法が存在し、仮想マシンでも同じ方法を使うことができます。以下サードパーティツール「Rufus」を使って、要件を満たさないWindows 10仮想マシンをWindows 11にインプレースアップグレードする方法を説明します(説明にはVMware Fusionを使用していますが、VMware Workstationでも同じだと思います)。Rufusでインストールメディアを作成Rufus使って、最小要件を回避してWindows 11にアップグレードするには、まず、インストールUSBを作成します。これにはWindows PC(実機)を使うのが確実ですが、仮想Windows環境でもできるかもしれません。PCでWindows 11のISOイメージをMicrosoftの公式サイトからダウンロードし(24H2の場合は、Win11_24H2_Japanese_x64.isoのような名前となります)、USBメディアを接続します。USBメディアの容量は8GBのものを使用しました。▲Rufusを起動し、USBメディアとWin11のISOファイルを選択します。「スタート」をクリックします。▲カスタムオプションで「4GB以上のRAM、セキュアブート及びTPM 2.0の要件を削除」にチェックを入れます。その他はお好みでどうぞ。Windows 10仮想マシンをアップグレードUSBインストールメディアの準備ができたらVMware Fusionを起動し、Windows 10の仮想マシンを実行します。▲USBメディアの接続先を聞かれたら「Windowsに接続する」を選びます。▲ファイルエクスプローラーで接続したUSBインストールメディアの中にあるsetup.exeを実行します。▲途中で、Windows 11を実行するための最小システム要件を満たしていませんという警告が表示されますが、そのまま続行します。その後、アップグレードプロセスが始まります。最後まで完了するとWindows 11へアップグレードできているはずです。まとめ最小要件を満たしていないWindows 10仮想マシンをWindows 11へアップグレードする方法を説明しました。なお、最小要件を満たしていないWindows 11システムはサポート対象外となるため、その点は注意が必要です。