2025.05.30乗りものニュース編集部tags: ミリタリー, ロシア軍, 戦闘機, 航空, 軍用機本来は初飛行していた機体。長らく初飛行が延期されている機体 ロシアの国営メディア「タス通信」は2025年5月26日、ロシア政府がベラルーシと第5世代戦闘機Su-75「チェックメイト」の共同開発について協議していると報じました。拡大画像公開されたSu-75「チェックメイト」のモックアップ(画像:ロシア大統領府) 協議は、5月21日にミンスクで開催された国際兵器防衛技術博覧会「MILEX 2025」の会場で行われたとみられています。ベラルーシ国家軍事産業委員会のドミトリー・パントゥス委員長は、「現在、ロスオボロンエクスポルトおよびUAC(統一航空機製造会社)と協議しており、その中には『チェックメイト』のプロジェクトも含まれています」と述べたそうです。 Su-75は、現在ロシアで運用されているSu-57や、アメリカ製のF-35「ライトニングII」と同様に、第5世代戦闘機に分類される機体です。2021年7月にUACがモックアップを初公開し、2025年には試作初号機の製造を計画していると発表していました。 Su-57よりもレーダーによる探知性を低減する設計になっているとされ、海外輸出も期待されていましたが、2022年2月に始まったウクライナ侵攻や同件に関連した経済制裁の影響とみられる影響により、現在に至るまで初飛行には至っていません。 なお、ベラルーシがロシアと共同で同機を開発する背景には、ソビエト連邦の崩壊以降、停滞していた同国の航空宇宙産業の再興を図る狙いがあると欧州のメディアでは報じられています。【画像】いつ飛ぶのか…これが、様々な角度から見たSu-75「チェックメイト」です