2025.05.30乗りものニュース編集部tags: のと里山海道, 北陸道, 国道8号, 石川県, 能越道, 道路県都・金沢方面への「無料高速」が充実する石川県。しかし“金沢の手前”に、多くの人を悩ませる渋滞ポイントが存在します。国道の拡幅に加えて「早急な対策」も動き出していますが、何が原因なのでしょうか。 信号がなく立体交差が基本の「無料高速」ともいえる一般道は、全国ではまだまだ少数派。そうしたなか、これが充実している県のひとつが、石川県です。拡大画像国道8号上り線の松任市街。このあたりから金沢方面に向かって詰まり出した(乗りものニュース編集部撮影) 金沢から北は、「のと里山海道(旧能登有料道路)」と「能越道」、金沢側でそれに接続する国道159号「津幡バイパス」、さらに接続する「金沢外環状道路(山側環状)」の一部も立体構造です。金沢市街から能登半島北部の輪島市まで100km近く、信号ゼロかつ無料で走れます。 一方の県南部は、国道8号の能美市と加賀市を結ぶ区間15.6kmが、完全立体交差の「小松バイパス」として2003年に全通しています。現在は4車線化も進み、スムーズに手取川の北まではアクセスできます。 しかし、そこから金沢方面は平面構造となり、“金沢の手前”に多くの人を悩ませている渋滞スポットがあります。白山市の市街地「松任(まっとう)」エリアです。 ここの国道8号の渋滞は「いつものことだと思ってあきらめている」「週末の午後はほぼ間違いなく渋滞している」といった声がSNSで見られます。 実際、土曜の午後に通ってみると、小松バイパスから金沢方面への快適な移動を体験したのも束の間、松任から渋滞が発生。「なんでこんなに詰まってんの?」と同乗者が漏らすほど進みが悪いものでした。 特に深刻なのは国道8号の上り線(金沢方面)です。この付近は下り3車線に対し、上り2車線とアンバランスなため、2019年度から「松任拡幅」の名で上り線の3車線化が進められています。 ただ、これでも抜本的な渋滞解決にはならないと見てか、国土交通省が中心となった委員会で「早急な対策」が必要だとされ、2024年度から追加の事業が始まりました。渋滞の元凶である「乾東(いぬいひがし)」交差点の立体化です。【次ページ】どうにも進まない渋滞!←「そりゃそうだ!」【え…!】これが金沢手前のガン「松任の渋滞」です(写真)