朝日新聞記事有料記事二階堂友紀2025年5月30日 13時14分法務省法制審議会刑事法部会を終え、記者会見に臨む袴田巌さんの姉・秀子さん=2025年5月30日午後0時15分、東京都千代田区、角野貴之撮影 「法務省のみなさま、巌が47年7カ月頑張ってきたことを、人間として考えていただけますでしょうか」 昨年、裁判のやり直しで無罪が確定した袴田巌さんの姉・秀子さんは、法務省の会議室に並ぶ法務・検察関係者らにそう問いかけ、早急な法改正の必要性を訴えた。 30日午前、裁判をやり直す「再審」制度の見直しを検討している法制審議会(法相の諮問機関)の部会。秀子さんと再審公判で弁護人を務めた間光洋弁護士ら、再審無罪事件の関係者4人に対するヒアリングが行われた。 袴田さんは、1966年に静岡県のみそ製造会社の専務一家4人が殺害された事件で逮捕・起訴され、80年に強盗殺人罪などで死刑が確定。翌年から、裁判のやり直しを求める闘いが始まった。29年後に開示された証拠 「巌の再審開始のきっかけに、証拠開示がありました。弁護団の皆さんが色めき立ったのをよく覚えています」。秀子さんは当時を振り返りながら語った。 「弁護団が色めき立った」と…この記事を書いた人二階堂友紀東京社会部専門・関心分野人権 性や家族のあり方の多様性 政治と社会関連ニュースこんな特集も注目ニュースが1分でわかるニュースの要点へ5月30日 (金)トランプ関税に差し止め命令中国人学生ビザ「取り消す」NTTドコモ、銀行業参入5月29日 (木)捜査の違法性、再び認定スポットワーク 働き手保護へ学生ビザの面接を一時停止5月28日 (水)斎藤知事ら指示の可能性基礎年金の底上げ 成立へ国公立「女子枠」が増加5月27日 (火)備蓄米 大手小売りと随意契約「デジタルアドレス」 提供開始「火垂るの墓」7年ぶり地上波トップニューストップページへ政治めぐる葛藤、恋愛に影 悩む韓国の若者「政治家が対立あおる」11:00日本産水産物の中国向け輸出、再開で合意 処理水巡り2年間全面停止11:21年金関連法案、厚労委員長が職権で採決 国民民主など批判12:02「巌の苦労、せめて役に立てば」 袴田さん姉、再審制度の見直し訴え13:14「中国は野望をもったマハニアン」 元米高官が説く安定維持の方策10:00「政治家よりもAI」の時代、やってくる?焦る議員と台湾からの警鐘8:00