2025.06.08乗りものニュース編集部tags: 自動変速, 自転車シマノセールスが自転車用オート変速システムの新製品「Q’AUTO(キュー・オート)」について発表しました。チャリ運転の「経験値」がアシストに シマノセールス(大阪府堺市)は2025年6月5日、自転車用オート変速システムの新製品「Q’AUTO(キュー・オート)」を発表しました。拡大画像「Q’AUTO」を搭載した自転車のイメージ(画像:シマノセールス)。「Q’AUTO」は、バッテリーを搭載せず充電も不要でありながら、オート変速を実現する次世代型のシステムです。通常の非電動自転車でも、オート変速が可能となります。 このシステムにはAI(人工知能)による適応学習機能が備わっており、ライダーと走行条件の関係性をモニタリングし、自動で最適なギアを選択します。ライダーがDi2スイッチを使って手動で変速した場合も、その情報が即座に「Q’AUTO」にフィードバックされ、速度、ケイデンス(回転数)、傾斜などの走行状況が記録されます。走行データは6500以上のアルゴリズムパターンをもとに解析され、ライディングスタイルや路面の変化に合わせて最適化が進み、乗るほどにライダーに合った変速が行われるようになるそうです。 オート変速専用に設計されたフリーハブの内部には発電機が内蔵されており、ペダルの回転によって発電し、変速に必要な電力を蓄えるため、電池切れの心配はないとのこと。 自転車のオート変速機構自体は古くからあり、電動アシスト自転車ではオートモードも一般的ですが、サイクリングやスポーツバイクを楽しむユーザーにとっては、意図しない変速がストレスとなるなど普及が限定的でした。 今回の「Q’AUTO」は、電動アシストに頼らずとも脚力に応じて快適に走行できる設計で、幅広い自転車ユーザーへの利用が期待されています。また、変速は1段ずつ行われるため、急激な変速ショックやチェーンへのダメージも回避できるとのことです。 2025年11月には「Q’AUTO」を搭載した自転車「AUTOMATE(オートメイト)」を国内向けとしては初めて販売する予定とのことです。【電動だけど電源レス!?】これが自転車用のオート変速システム「Q’AUTO」です(写真)