毎日新聞 2025/6/7 05:30(最終更新 6/7 05:30) 有料記事 3129文字ポストみんなのポストを見るシェアブックマーク保存メールリンク印刷復刊された『女から生まれる』について、「これは一人の母親ではなく、母親たちの物語」と語る英文学者の小川公代さん=東京都杉並区で2025年5月23日、清水有香撮影 母親は無条件に子を愛せる。そんな「母性神話」に半世紀前、挑んだ米国のフェミニストがいた。息子3人を育てた詩人で批評家のアドリエンヌ・リッチ(1929~2012年)だ。 リッチは76年刊行の「女から生まれる」で、母としての経験から言葉を紡ぎ、「母性」の名の下に母親業を女性に押しつけてきた家父長制を鋭く問うた。 本書が今年3月、晶文社から復刊された。70年代フェミニズム論の名著に今、何を学ぶべきか。解説を寄せた英文学者の小川公代さん(52)に聞いた。「私」から普遍の問題を提起 ――「女から生まれる」の特徴はどこにありますか? 一つは「私は」という語り口です。リッチは「私は」という語りを通して、個人的に経験した母親業を読者と共有し、普遍の問題に広げようとしました。<地球上の人間はすべて女から生まれる>という書き出しの一文に、その普遍的な問題提起への意思が表れています。 とはいえ、本書の起点はあくまで「私」です。<苦痛と問題にみちた私の生活そのものがこの本の主題>とリッチは書きます。 例えば彼女は息子に対し、性別役割意識にとらわれた「マッチョ」な男の子にならないよう願う一方、そうすると男社会で親密な関係を築けず孤立してしまうと悩む。これは息子を育てる母なら誰もが抱える葛藤であり、普遍的な問題といえます。…この記事は有料記事です。残り2572文字(全文3129文字)あわせて読みたいAdvertisementこの記事の筆者すべて見る現在昨日SNSスポニチのアクセスランキング現在昨日1カ月アクセスランキングトップ' + '' + '' + csvData[i][2] + '' + '' + '' + listDate + '' + '' + '' + '' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList;}const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item');let dataValue = '1_hour';Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick);});fetchDataAndShowRanking();//]]>